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【2025寒假密集課程精彩回顧】 USR計畫實踐傳統農藝:霧台燒墾文化的延續與深化

【2025年冬休み集中講座のハイライト回顧USR計画実践伝統農法:霧台焼畑文化の継承と更なる発展
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學校(学校) | 國立中山大學霧台USR計畫團隊 国立中山大学霧台USR計画チーム 作者(著者) | 文字、圖片/國立中山大學霧台USR計畫團隊 編修/王靖鳳 助理 文字、画像/国立中山大学霧台USR計画チーム 編集/王靖鳳 アシスタント
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【前言】
2025年1月,「糧食、農業與社會」寒假密集課程於屏東縣霧台鄉正式展開。此次課程由國立中山大學西灣學院USR「作為NATIVE博物館-原民社會自然文化共構之永續學習計畫」主辦,集結中山大學師生團隊共20人,以及邀請來自日本高知大學的赤池慎吾副教授共同參與,並串聯霧台部落耆老與在地農民,共同開啟一場文化學習與土地實作的深度對話。課程以實地踏查、田野觀察及傳統農法學習為主軸,透過跨文化與跨世代的交流,深化對山田燒墾智慧的理解與尊重,並落實文化與環境共生的理念。

【活動背景與宗旨】
隨著氣候變遷加劇與土地利用方式的轉變,傳統農法所蘊含的生態智慧與文化價值更加受到重視。本課程透過實地參與及文化交流,引導學生親身體驗並深入理解魯凱族「山田燒墾」的知識系統與生活方式,進而思考如何將這些傳統智慧轉譯為現代社會可理解、可實踐的行動模式。課程強調學術與實作並重,由部落耆老親自帶領學生從環境觀察、文化探詢到田間操作,鼓勵學生與族人互動、與土地對話,實踐「知識即行動」的教育理念。

【活動行程與主要內容】
■ 第一天:行前課程(1月13日,星期一)
為協助學生在進入部落前建立基本認知與文化敏感度,課程事先安排行前導論。首先由王宏仁老師介紹霧台地區的地理環境與農作類型,說明燒墾農法的永續意涵及其與氣候變遷政策的關聯,並進一步釐清社會對燒墾農業的常見誤解。課程最後依據觀察主題分組,讓學生分別聚焦自然環境、砍伐過程與分工、防火帶開闢等面向,為後續田野實作奠定基礎。
另外,為引導學生理解與尊重魯凱族的環境倫理與文化精神,也邀請霧臺鄉百合永續發展協會理事長盧志良擔任講師,帶領學生深入認識魯凱族的環境倫理與文化信仰。他以頭飾、建築、小米信仰與神話故事為例,說明魯凱族人如何透過儀式與禁忌維繫與自然的和諧關係,並特別指出熊鷹、百步蛇等動物所象徵的神聖意涵與保護規範。整場課程強調自然資源的永續利用與對山林萬物的敬畏,期望學生能以謙卑的態度進入部落,尊重傳統規範,實踐環境與文化共生的精神。

■ 第二天:谷川部落田地砍伐及燒墾(1月14日,星期二)
第二天上午抵達霧台谷川部落的小米田後,在巴清雄老師與霧台部落耆老包光輝的帶領下,學生開始學習農耕工具的操作、草木的砍伐技巧以及防火帶的建構方式,首先,學生以鐮刀將整片田地內的樹木與雜草一一割除,並集中分堆處理,隨後分組點火,正式展開燒墾作業。由於前幾日下過雨,土壤略顯濕潤,耆老指導學生撿拾較為乾燥的枝條作為燃料;巴老師則教導學生如何就地取材,利用月桃葉製作簡易滅火器,以防火勢過大造成危險。透過耆老的悉心傳授與現場實作,學生不僅深刻體會到傳統農業知識的實用性與文化價值,也進一步促進了部落與學校之間跨世代、跨文化的深度交流。
晚間的小組報告中,學生將當日的實作經驗整理為田野筆記與簡報圖譜,內容涵蓋對燒墾地自然環境的觀察、工具使用方式、勞務間的性別分工、砍伐姿勢及防火帶設置等面向。整體學習過程充分呼應本課程「將知識從書本延伸至實踐」的核心理念,也讓學生學習如何以開放與尊重的態度,面對多元且在地的知識系統。

■ 第三天:製作月桃葉編織與霧台部落走訪(1月15日,星期三)
由於從前一晚開始降雨,導致無法進行原定的田地燒墾作業,當日課程改為雨備行程。上午由三位耆老指導學生進行月桃葉編織,製作隔熱杯墊。學生在實作中觀察到,月桃葉編織融合自然材料與巧手工藝,除了能做滅火器也能做為編織材料,展現環境知識的實踐智慧。首先將砍下的月桃去葉後,取葉鞘曝曬乾燥,再剝層、反向捲圈掛晾,接著拉直定型。選取16條光滑無損的葉鞘分為直橫、單雙各8條交錯編織。編織過程講求細膩與耐心,須先處理偶數條,再將奇數條收尾,熟練後便能自然上手。最後修剪邊緣,即完成一件樸實且細緻的手工藝品。
午後雨勢稍歇,巴清雄老師帶領學生走訪霧台部落,認識當地常見與特殊的動植物。其中有生科系學生發揮專長,協助同儕辨識如小花蔓澤蘭、香澤蘭、血桐、台灣大蝗,甚至發現罕見的鐵線蟲。老師們也引導學生運用 Merlin 鳥種識別、iNaturalist(愛自然)、PictureThis等數位工具輔助觀察。

【參與感受與成果反思】
此次深入霧台部落的燒墾課程,讓學生從實地操作中真正理解傳統農法的知識與文化價值。無論是使用鐮刀除草、操作電鋸砍伐、建構防火帶,或就地取材製作火把與滅火器,過程皆充滿挑戰與新鮮感,也展現出部落耆老傳承的深厚智慧。許多學生提到,原以為燒墾是原始或落後的耕作方式,親身體驗後才體會其背後的環境邏輯與永續意涵,例如以火恢復地力、以地勢控制火勢、就地取材的物資循環使用。
第二天的月桃葉編織課程,則讓學生從手作中學習族人如何賦予自然資源多重用途,感受工藝與女性勞動的文化深度。透過夜間報告、臺日跨語言合作與與耆老訪談,學生不僅培養出團隊協作能力,也激發對原民文化、性別分工與土地倫理的更深思考。

【展望未來】
多數學生在心得中表達希望未來有更多深入原民部落、實作與對話結合的課程安排。學生認為這樣的課程模式不僅補足了書本所無法傳遞的知識,也開啟了對於臺灣原住民族、傳統農業、環境永續及文化保存的關注與責任感。也有學生提到,從與耆老的對話中更深刻理解部落中「貢獻即地位」的倫理,並反思自身在都市生活中與自然的斷裂。未來若有機會,學生盼望能延伸學習主題至打獵文化、生態監測、族語記錄等議題,並鼓勵以跨領域、跨文化的方式進行知識共創,讓原民智慧在當代社會中被看見、被實踐。

【結語】
2024年,中山大學首次在霧台舉辦燒墾課程,為當地睽違近30年的傳統山田燒墾模式再度復甦,今年再度舉辦第二年的燒墾實作課程,不僅讓學生親身體驗傳統農藝,更藉行動學習與深度反思,建立與部落真誠的互動關係,並預計在5月下旬再次前往霧台,採收燒墾後播種的小米。午後逐漸化為輕煙的燒墾火光,儘管讓田地恢復焦黑的靜謐,卻在學生與耆老心中,點燃了對知識、文化與土地記憶的長久守護與傳承。

【はじめに】
2025年1月、「食糧・農業と社会」に関する冬休み集中講座が、屏東県霧台郷で正式に開講されました。この講座は、国立中山大学西湾学院のUSR計画「NATIVE博物館として-原住民社会における自然・文化の共生を学ぶサステナビリティ・プログラム」の一環として実施されたものです。中山大学の教員および学生チーム約20名が参加し、日本からは高知大学の赤池慎吾准教授を招へい。さらに霧台トライブの長老や地元の農家とも協力し、文化学習と土地に根ざした実践を通じて、より深い対話が行われました。講座では、現地調査やフィールドワーク、伝統的な農法の学習が中心となり、異文化および世代間の交流を通じて、山間部での焼畑農業の知恵に対する理解と敬意を深めていきます。最終的には、文化と環境が共生するあり方の実現を目指します。

【活動背景と目的】
気候変動の加速や土地利用の変化が進む中、伝統農法に宿る生態学的な知恵や文化的価値が、いっそう注目されるようになっています。本講座では、学生がルカイ族の「焼畑農業」に関する知識体系や生活文化を、実地で体験しながら深く理解し、それらの伝統的知恵を、現代社会で活かせる具体的な行動スタイルへとつなげていく方法を探ります。講座は、学術的な探究と現場での実践の両立を重視しており、トライブの長老が直接に学生を指導できるようにしました。環境の観察、文化の探求、田畑での作業などさまざまな体験が行なわています。こうした交流や地域とのふれあいを通じて、学生が「知識とは実践を通じて深まるものだ」という考え方を実感できることが期待されています。

【活動日程と主な内容】
■ 初日:活動の説明会(1月13日、月曜日)
学生が現地のコミュニティ(トライブ)に入る前に、基礎的な知識と文化的感受性を養うことを目的として、事前の導入講座が設けられました。まず、王宏仁先生が霧台エリアの地理的特徴や主な農作物について紹介し、焼畑農法の持続可能性と気候変動政策との関係について解説しました。さらに、社会に一般に存在する焼畑農業に対する誤解についても丁寧に説明しました。講座の最後では、テーマ別によって学生がグループに分かれ、それぞれ「自然環境」、「伐採の過程と分業」、「防火帯の設置」に焦点を当て観察し、後のフィールドワーク向けに準備しました。
また、ルカイ族の環境倫理や精神的文化を深く理解し、尊重するために、霧台郷百合サステナビリティ発展協会理事長の盧志良氏を講師として招き、ルカイ族の価値観や信仰について学ぶ時間も設けられました。彼は、頭飾りや建築、アワ(小米)にまつわる信仰や神話を例に挙げながら、ルカイ族が儀式や禁忌を通じて自然との調和をどのように保っているかを紹介しました。特に、クマタカやヒャッポダといった動物の象徴的意味や神聖性、それに伴う保護の規範についても説明がありました。全体を通してこの導入講座は、自然資源の持続的な利用と、山や森のあらゆる存在に対する畏敬の念を抱くことを強調し、学生がルカイ族の伝統的な規範を尊重しながらトライブに入り、トライブの環境と文化の共生を重視する精神を実践することをすすめています。

■ 2日目:谷川トライブの畑での伐採と焼畑(1月14日、火曜日)
2日目の午前、霧台谷川トライブにあるアワ畑に到着した学生たちは、巴清雄先生と霧台部落の包光輝長老の指導のもと、農具の使い方や草木の伐採技術、防火帯の作り方などを学び始めました。まず学生たちは鎌を使い、畑の中の雑草や樹木を一つひとつ丁寧に刈り取り、それらを集めて分類・整理しました。その後、グループごとに火を入れ、焼畑作業を本格的に開始しました。
数日前の雨の影響で土壌はやや湿っており、長老は学生に対して乾いた枝を拾って燃料にするようにと指導しました。また巴先生は現場での素材調達、ゲットウの葉を材料とする簡易消火具の作り方を教え、火が大きくなりすぎて危険を招かないよう配慮しました。長老の丁寧な指導と実践的な活動を通じて、学生たちは伝統農法の実用的な知識と、その背景にある文化的価値を身をもって体験しました。こうした取り組みは、トライブと大学との間で世代を超えた文化交流を促す貴重な機会にもなりました。
夜のグループ報告では、学生たちは当日の実践内容をフィールドノートとプレゼン資料にまとめました。報告には、焼畑地の自然環境の観察結果、農具の使用法、労働における性別分業、伐採時の構え方、防火帯の設置などが含まれていました。この日の学びは、「知識を本から実践へと広げる」という講座の核心的な理念を体現するものであり、学生たちは多様で地域に根ざした知識体系に対して、尊重と理解の姿勢で向き合う方法を身につけました。

■ 3日目:ゲットウ葉の編み細工と霧台トライブの訪問(1月15日、水曜日)
前夜からの雨の影響で、予定されていた畑での焼畑作業は実施できず、当日の講座は雨天時のプログラムに変更されました。午前中は、3人の長老が講師となり、学生に月桃ゲットウの葉を使った編み細工を指導しました。学生たちは断熱コースター作りに取り組み、月桃の葉編みが自然素材と伝統的な手仕事を融合させた技術であることを体験を通じて学びました。月桃は消火用具としての実用性だけでなく、工芸素材としても活用できることから、自然の知識が生活に根ざした形で伝えられていることを実感しました。
作業は、葉の切り取り、葉鞘の乾燥・層の剥離・逆巻き・乾燥、引き伸ばしといった工程を経て、形を整えるところから始まりました。次に、滑らかで傷のない葉鞘を16本選び、縦横それぞれ8本ずつ交差させて編み上げていきます。編み作業には繊細さと根気が求められ、偶数本から順に処理して奇数本をまとめる手順で進めます。慣れると自然と手が動くようになり、最後に端を整えると、素朴でありながら精緻な作品が完成しました。
午後になると雨も少し収まり、巴清雄先生の案内で学生たちは霧台トライブを訪れ、地域に生息する一般的・固有の動植物について学びました。生物科学を専攻する学生たちは専門知識を活かしながら、仲間と共にツルヒヨドリ、ヒマワリヒヨドリ、オオバギ、タイワンオオバッタなどの植物や昆虫を識別し、さらには珍しいハリガネムシも見つけました。先生は観察をより深めるために、鳥類識別アプリ「Merlin」や自然観察アプリ「iNaturalist(愛自然)」「PictureThis」などのデジタルツールの使い方を教え、学生たちの活動をサポートしました。

【講座の感想と検討】
霧台集落での焼畑実習を通じて、学生たちは実際の作業を体験しながら、伝統農法に宿る知識と文化的価値を深く理解することができました。鎌で草を刈り、電動ノコギリで伐採を行い、防火帯を整備し、現地で材料を調達してたいまつや消火用具を作るといった一連のプロセスは、挑戦に満ち、新鮮な驚きの連続でした。こうした体験を通じて、学生は集落の長老たちが代々受け継いできた知恵の深さに触れることができました。多くの学生は、焼畑農法に対して「原始的」「時代遅れ」といった先入観を持っていましたが、実際に体験して初めて、その背後にある環境的な合理性や持続可能性の意義を理解しました。たとえば、火によって土壌を再生させたり、地形を活かして火の広がりを調整したり、現地の資源を循環的に活用したりする工夫などが挙げられます。
2日目に行われたゲットウの葉編みの講座では、学生は手作業を通じて、自然資源をさまざまなかたちで生活に取り入れる集落の知恵を学びました。また、この工芸には女性の労働や伝統的な役割分担が深く関わっていることを実感し、文化的な重みを体験する機会となりました。夜のグループ報告では、台湾と日本の学生が多言語で協力し合いながら、長老へのインタビューや実習の記録を整理しました。この過程を通じて、学生たちはチームワークを育みながら、原住民族文化、性別による役割分担、土地に対する倫理観といったテーマについて、より深く考えるきっかけを得ることができました。

【未来への展望】
多くの学生は感想の中で、今後も先住民族の集落に深く関わりながら、実践と対話を組み合わせた講座が継続されることを希望していました。こうした講座の形式は、書籍からは得られない知識を補完するだけでなく、台湾の先住民族、伝統農業、環境の持続可能性、そして文化の継承に対する関心や責任感を育む契機になっていると学生たちは認識しています。
また、長老との対話を通じて、「地位が貢献に繋がる」という集落の倫理観への理解が深まり、都市生活の中で自然との関わりが失われていることに対する省察のきっかけにもなりました。将来的には、狩猟文化、生態系モニタリング、原住民族の言語記録など、さまざまな学習テーマへと発展させ、学際的かつ異文化的な視点から知識を共に創り出していくことにより、原住民族の知恵が現代社会において可視化され、実践されていくことを学生たちは願っています。

【おわりに】
2024年、中山大学は霧台で初めて焼畑講座を実施し、地域では約30年ぶりに伝統的な焼畑農法が復活しました。今年は第2回目となる焼畑実践講座が開催され、学生たちは伝統的な農法を体験するだけでなく、行動を通じた学びと悟りを通して、集落との真摯な関係構築を目指しています。さらに、5月下旬には再び霧台を訪れ、焼畑のあとに播いたアワの収穫を行う予定です。午後、燃え残りの火が徐々に煙へと変わり、田畑が焦げたような静けさに包まれています。このような景色を視野に、学生と長老たちは心の中には、「知識」「文化」「土地の記憶」を守り伝えようとする意志が炎のように燃え続けています。

圖:01.13 USR團隊師生與耆老合照
圖:01.13 USRチームの教員と学生、長老との集合写真
圖:01.13包光輝耆老教導學生砍伐的姿勢
圖:01.13 包光輝長老が学生に木を切る構え方を教える
圖:01.13巴清雄老師教導學生就地取材,使用芭蕉葉製作滅火器
圖:01.13 巴清雄先生が学生に現地素材の調達を教え、バナナの葉を使って消火器を作る
圖:01.13學生努力砍伐樹木做為燃燒的材料
圖:01.13 学生ががんばって燃料としての木を切る
圖:01.13耆老教導學生將火勢引導到另一堆樹木
圖:01.13 長老が学生に火を他の木に移す方法を教える
圖:01.13熊熊燃燒的火焰,象徵為土地帶來生機,也期盼今年部落小米豐收
圖:01.13 燃え盛る炎は土地に命をもたらしたことで、今年のアワ豊作が期待できる
圖:01.13學生分組夜間報告白天觀察的田野資料
圖:01.13 学生がグループで夜間報告を行い、日中の観察データをまとめる
圖:01.13包光輝耆老邀請學生們到家中作客
圖:01.13 包光輝長老が学生を自宅に招待する
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