暨大地創碩士學程搭建台日地方產業交流平台:企劃與實踐
一、前言
台灣與日本兩國皆面臨嚴重人口老化、少子女化問題,在此社會發展趨勢下,相對於都會地區,原本資源與人力都顯不足的鄉村地區,受到的衝擊更顯嚴峻。為減緩地方發展動能不足的問題,臺日各地皆有許多地方工作者選擇積極找尋各項振興地方發展的行動方法,為地方注入創新發展動能。在今年(2024)1月初,跟隨暨大地方創生與跨域治理碩士學程(簡稱,暨大地創碩士學程)的「九州地方創生個案見學活動」前往日本九州地區,深刻感受到他們因應地方發展危機感所提出的轉型使命、創新行動力。例如:位於阿蘇火山下的黑川溫泉,雖然已是日本當地知名溫泉景點,但在2007年熊本地震後,鑑於氣候變遷對於溫源發展的潛在衝擊問題,開始思考如何以「循環經濟」作為主軸,開展新世代的黑川溫泉事業發展;其次,位處柳川的御花,曾是柳川城城主:橘宗茂的宅邸,歷經400年風華,現已成為日本國家重要的文化財並轉型為餐廳和旅館。歷經Covid-19衝擊,現任御花經營的立花千月香社長,從危機中思考過往歷史文化如何,創新服務並傳承至後代的經營變革方法,並啟動許多創新旅遊服務方案,包含:與船家合作,搭配年輕工作同仁的創意發想,設計出水上市集、水上夜市、傳統「能」劇的表演等,為地方的觀光注入新的文化體驗感。綜上實務案例,我們深刻體驗道,日本九州的地方業者對於產業永續發展的危機意識、行動作為,值得推薦給予臺灣各個地方產業界進行對話。
適逢5月4-5日,行政院委託財團法人新故鄉文教基金會舉辦2024亞太社會創新高峰會:「韌性亞洲--埔里交陪」之際。暨大地方創生與跨域治理碩士學位學程向主辦單位推薦邀請9位九州地方創生工作夥伴到臺灣進行實務演講。這些地方創生工作者本身都致力於產業發展與永續環境實踐平衡的追求,且多擔任地方觀光產業組織的理事代表或幹部,致力於九州地區的產業永續發展。另一方面,來自鹿兒島地區的地方創生者,更企盼藉由現在的社會創新行動,維繫與傳承150年前來自薩摩藩之於日本明治維新的光榮感。
接續亞太社會創新高峰會,為延續一月份的學習熱忱,同時搭建台日地方產業工作者的交流平台。地方創生與跨域治理碩士學位學程的師生們,為來台參與的地方工作者,規劃兩場次的地方產業交流活動,期藉此行程安排搭建起彼此之間的地方產業社群交流實務。以下將分項分享清境、埔里兩場次的產業交流活動內容。
一、はじめに
台湾と日本は、いずれも深刻な少子高齢化の問題に直面している。このような社会の発展の流れにおいて、ただでさえ資源と人手が明らかに不足している地方に及ぶ影響は都市部以上に深刻である。地方が発展に必要なエネルギーに恵まれていない問題を緩和するため、台湾と日本の各地では、それぞれ数多くの地域で働く人びとが地域振興を発展させるアクション手法を積極的に希求することを選択し、地域に革新的な開発エネルギーを注入している。今年(2024年)1月初め、暨南大学地方創生とクロスボーダーガバナンス(cross-boundary governance)修士課程(以下、「暨大地方創生修士課程」)の「九州地方創生個別ケース視察活動」に同行して九州地方を訪問した結果、地域活動者が地方の発展に対する危機感に対応して提示する役割の転換や革新的な行動力が強く印象に残った。たとえば、阿蘇火山のふもとに位置する黒川温泉は、日本ではよく知られた温泉スポットだが、2007年の熊本地震を契機に、気候変動が泉源の発展に与える潜在的なインパクトに関する問題に鑑み、「循環経済」を柱に据えるにはどのようにすべきかについて検討を開始し、新たな世代の黒川温泉事業の発展を展開している。次に、柳川にある、かつて柳川城主だった立花宗茂の邸宅である御花は、400年の歴史を誇り、現在は国宝や重要文化財を所蔵するとともに、レストランや宿泊施設として生まれ変わっている。新型コロナウイルスによる深刻な影響を経験し、現在、御花の経営を担う立花千月香社長は、危機の中から、これまでの歴史や文化に思いを寄せ、サービスの変革や次世代に引き継ぐための経営改革の方法を考えるとともに、舟とのコラボレーションに若手スタッフのクリエーティブなアイデアを取り入れ、水上マーケットや水上夜市、伝統芸能である「能」の公演など、多くの斬新な旅行サービスプログラムを始動させ、ローカルな観光に新たな文化体験の感覚を注入している。以上の実務的なケースから私たちが強く肌で感じたのは、九州地方の業者が示す産業の持続的な発展に対する危機意識やアクション、行動は、台湾各地の産業界に検討を行うよう推薦するに値するということである。
5月4日、5日、行政院は財団法人新故郷文教基金会に委託し、「レジリエンス・アジア-埔里での交流」をテーマに2024アジア太平洋ソーシャルイノベーションサミットを開催した。暨大地方創生とクロスボーダーガバナンス修士課程は主催組織に対して、九州で地方創生に取り組む業務パートナー9人を台湾に招き、実務に関する講演を行うよう推薦した。これら地方創生実践者たちは、いずれも自ら産業発展と持続可能な環境のバランスの追求に尽力し、その多くは、地域の観光産業組織で代表者や理事、幹部を務め、九州地方における産業の持続的な発展に尽力している。一方、鹿児島から参加した地方創生の実践者は、現在のソーシャルイノベーションのアクションによって、150年前の明治維新に於ける薩摩藩の輝かしさを維持・継承しようと強く望んでいた。
アジア太平洋ソーシャルイノベーションサミットに続き、1月の学習の熱意を継続させることを兼ねる形で、台湾と日本で地方産業に関わる人びとの交流プラットフォームを設置した。地方創生とクロスボーダーガバナンス修士課程の教員と院生たちは、来台して参加した地方の従事者のために、2回の地方産業交流活動を企画した。この企画を通じて、地方産業のソーシャルグループが相互に交流するための実務を構築したいという狙いである。以下に示すのはそれぞれ、清境と埔里における2回の産業交流活動の内容である。
二、臺日地方產業服務創新交流企劃與實作
(一)前進清境,領略星空山城的夜與日
清境地區位於南投縣仁愛鄉,是臺灣知名的高山旅遊景區。早期透過行政院退輔會的清境農場開發,讓這個地方逐漸發展出高山農業、旅遊的產業樣貌。接續921地震後,在地方民宿產業組織的積極奔走下,結合921重建委員會、南投縣政府、行政院推輔會清境農場等政策資源,逐漸將此區域打造成為一個具有「東方小瑞士」的高山遊憩目的地。只是伴隨蓬勃的地方產業發展,此區域的環境資源保護、地方原住民文化的保存與活化,長期以來備受關注與討論。值此,在地方新一波「星空山城」地方創生發展的推動時機,地方產業社群對於清境地區的永續觀光發展轉型,也開始出現一些討論聲音。基於標竿學習、對話共學的效益,暨大地創碩士程趁著邀請日本九州地方創生工作者來台參加社會創新高峰會之際,企劃一場與清境地方產業業者對話交流活動。
本次地方產業交流活動是由清境永續發展協會企劃,除安排日本地方產業業者與清境觀光發展協會創會理事長施武忠先生、現任理事長張宏毅、前任理事長蔣政緯、業者雲舞樓張志威交流外,亦安排一行人參訪觀星園山莊的天文望遠鏡、圓頂天文台,認識清境暗空公園、星空旅遊的推動經驗;前往慈峰茶園,拜訪致力於無毒種植的永裕製茶場,聆聽擁有領隊執照的林郁玟小姐回家接班家業的心路歷程。同時於茶場內觀賞茶農採收、揉茶、烘焙等製作流。綜觀本次地方產業實務交流活動,發現以下四項地方產業交流的效益:
1. 文化交流與合作:藉由活動中的交流和互動,不同地區的業者能夠分享彼此的文化特色和經驗,進行合作和借鏡,促進產業的多元化和創新。
2. 共同面對挑戰:活動中討論的議題涵蓋了環境保護、觀光發展和地方特色產業等,讓參與者意識到共同面臨的挑戰,鼓勵找到共同解決方案。
3. 專業知識分享:透過專家和業者的參訪及分享,提供了實際的專業知識和技術,幫助參與者更好地理解和應對地方產業的發展問題。
4. 開拓市場和推廣:交流活動有助於拓展產品和服務的市場,並通過彼此的推薦和合作。
二、台日地方産業サービスイノベーション交流の企画と実践
(一)清境を訪問し、スタービレッジの夜と昼を理解
清境地区は南投県仁愛郷に位置する、台湾でよく知られた高山旅行エリアである。この地域では、初期は行政院国軍退除役官兵輔導委員会による清境農場の開発を通じて、高山の農業やツーリズムという産業スタイルが徐々に発展していった。そして、921地震(台湾大地震)後、地元の民宿産業組織が積極的な働きかけを行い、行政院921震災災後重建推動委員会(行政院921震災再建委員会)や南投県、行政院国軍退除役官兵輔導委員会清境農場など行政的なリソースと連携し、徐々にこのエリアを「東洋の小スイス」として高山旅行の目的地に作り上げていった。地方産業の発展とともに、この地域の環境資源の保全やローカルな先住民文化の保護と活性化は、長きにわたって関心を持たれ、議論されてきた。その際、ローカルな新しい波として「スタービレッジ」による地方創生の発展を推進するタイミングにおいて、地方の産業界は清境地区の持続可能な観光発展への転換について、話し合おうという声が挙がり始めた。ベンチマークや対話の利点に基づき、九州の地方創生従事者をソーシャルイノベーションサミット出席のために台湾へ招くのに合わせ、暨大地方創生修士課程は、指標的な学習や対話を通じて共に学ぶ効果を念頭に、清境地方の業界関係者と対話・交流する活動を企画した。
今回の地方産業交流活動は、清境持続的発展協会の企画によるもので、日本の地方産業に携わる事業者と清境観光発展協会の創設時理事長である施武忠氏、現理事長の張宏毅氏、前理事長の蒋政緯氏、事業者である雲舞楼の張志威氏との交流を設定したほか、一行の観星園山荘で天体望遠鏡やドーム型天文台の参観を設定し、清境星空公園や星空ツーリズムのPRに取り組んだ経験について理解を深めてもらった。慈峰の茶園へ赴き、無農薬栽培に注力する永裕製茶場を訪問し、ガイド資格を保有する林郁玟氏から、家業を継ぐために郷里へ戻ることになった際の心情の変化について話を聞いた。また、茶園で作業に従事する農業者による茶葉の収穫や、茶を揉む工程、焙煎といった作業の流れを視察した。今回の地方産業実務交流活動をまとめると、地方産業交流の効果として以下の4項目を挙げることができる。
1.文化交流と協力:活動での交流とコミュニケーションにより、さまざまな地域の事業者が互いの文化的な特色や経験を共有し、協力しあい、互いの経験に学び、産業の多様化とイノベーションを促進することができた。
2.共同で課題に対応する:活動でなされた議論には、環境保護や観光の発展、地域の特色ある産業などが取り上げられ、参加者が、ともに直面する課題を認識し、共通の解決策を見出せるようにした。
3.専門知識の共有:専門家や事業者への訪問や共有を通じて、実際的な専門知識や技術を提供し、地域産業の発展に関する問題をよりよく理解し、対応できるようにした。
4.市場開拓とプロモーション:交流活動は、商品やサービスの市場開拓に効果があり、互いの推薦と協力を通じて行われた。
(二)以互惠簡報形式,看見臺日地方產業彼此借鏡
接續,在南投觀光發展協會朱柏勳總幹事規劃與安排,日本九州地方產業交流團到訪埔里知名的地方產業:Feeling18,由Feeling18茆董事長親自接見,並分享其自己的創業實績和多年來推動的「我愛閱讀」公益行動,拉開了雙方業者的對話交流序幕。從Feeling18產業發展與公益行動經驗分享中,啟發了日本相關業者思考地方產業之於地方弱勢關懷的行動想像!
本次拜訪期間除Feeling18的業者、工作同仁外,也有許多埔里觀光產業的從業同仁共同參與。為了讓大家瞭解地方產業組織的人才培育模式,遂邀請擁有豐富產業人才資源培力經驗的黑川溫泉觀光旅館協同組合事務局,分享黑川塾的實務推動經驗。為了讓臺灣在地業者了解黑川塾所發揮的產業人才培育效益,黑川溫泉觀光旅館協同組合事務局的北山元局長,特別設計「從老闆的視野出發」的演講企劃。特別邀請兩位黑川地區的溫泉旅館業者:帆足幸造、北里晃子前來分享,讓他們從老闆視角出發的經驗,說明地方產業人才培育的實際成效。
另一方面,因應全球永續發展的在地實踐課題,地方旅宿業者如何接應與行動?相關作為為何?活動期間,同步安排擁有旅館落實SDGs實績的人吉太陽飯店(Hotel Sun Hitoyoshi)社長進行經驗分享。」以2020年7月人吉巿因球磨川潰堤洪水沖進人吉太陽飯店(Hotel Sun Hitoyoshi) 重建為例,村田優子社長分享了她如何將可持續發展目標(SDGs)導入飯店重建和營運實務中的經驗。
(二)、双方向のプレゼンテーションを通じて、日台の地方産業が互いに学び合う
続いて、南投観光発展協会の朱柏勲総幹事の企画とアレンジにより、九州地方産業交流団は、埔里でよく知られたFeeling18(18度Cチョコレート工房)を訪問した。Feeling18の茆董事長が自ら代表団の訪問に応対し、自らの起業実績と長年推進している公益的なアクション「我愛閱讀(読書大好き)」について説明し、双方の事業者による対話と交流が始まった。Feeling18の産業発展と公益的なアクションの経験を共有したことで、日本の関連業者が社会的弱者への配慮に地域産業がどのように行動できるかを考えるきっかけとなった。
今回の訪問では、Feeling18の事業者や関係者に加え、埔里の観光産業からも多数参加した。地域産業組織の人材育成モデルについて理解してもらうため、産業に関する人材リソース育成に豊富な経験を有する黒川温泉観光旅館協同組合事務局に、黒川塾の実務的な推進経験についての報告を依頼した。地元台湾の業者が黒川塾による産業人材の育成効果について理解できるよう、黒川温泉観光旅館協同組合の北山元事務局長が、特別企画「経営者の視点から出発する」と題した講演を行った。そして、黒川地区の温泉旅館業者から帆足幸造、北里晃子の両氏に登壇を求め、経営者の視点からの経験に基づく、地域産業人材の育成の実際の効果について語っていただいた。
一方、世界的な持続的な発展に関して、ローカルな実践という課題に対して、地元の宿泊業者はいかに対応し、いかに行動すべきなのだろうか。関連する行動とは。活動では、SDGsの実績のあるホテルサン人吉の社長に経験を語っていただいた。2020年7月に人吉巿で発生した球磨川の水害で被災したホテルサン人吉の再建を例に、村田優子社長には、宿泊施設の再建とマネジメントの実務に、持続可能な開発目標(SDGs)をどのように取り入れたのかについて、経験を語っていただいた。
透過臺日不同產業業者的對話交流,不僅促進彼此之間的認識與對話,更重要的是希望藉此契機,可以搭建彼此之間共學的夥伴關係,同時達成以下三項組織學習效益:
1. 促進知識與經驗的跨域流動:地方產業之間的交流,促進彼此之間實務工作經驗的知識跨域流動。透過與日本九州實務工作者的實際互動,臺灣的學術研究者和實務工作者得以獲得實踐經驗的知識啟發。
2. 激發組織內部的創新與變革動力:藉由標竿案例的交流,可以激發組織創新和變革的動力。透過分享最佳實踐和成功案例,不同地區的產業得以相互學習和借鑒,提升自身的競爭力和發展潛力。
3. 探索地方產業實踐永續發展的行動策略與方法:以實際案例最為基礎,業者們能夠更清楚瞭解地方產業如何接軌SDGs進入永續經營理念的工作方法。
台湾と日本の異業種間の対話と交流を通じて、相互理解と対話を促進するのみならず、より重要なことは、これを契機として、互いに学び合うパートナーシップを構築し、以下の3点の組織的な学習効果を達成したいと考えている。
1.領域横断的な知識と経験の流れの促進:地域産業間の交流は、互いの実務経験と知識の領域横断的な流れを促進する。九州の実務家との実際に交流することを通じて、台湾の学術研究者と実務家は、実践的な経験からの知識の啓発を得ることができる。
2.組織内のイノベーションと変革動力の刺激:指標的なケースを通じた交流により、組織内のイノベーションと変革の動力を刺激することができる。優れた実践と成功事例の共有を通じて、異なる地域の産業が相互に学び、教訓を得ることができ、自身の競争力と発展に向けた潜在力を向上させることができる。
3.地域産業による持続的な発展の実践に関するアクション戦略と方法の探求:実際のケースを最大の基礎として、実務者は、地域産業がどのようにSDGsと整合し、持続可能な経営理念に基づく業務方法を取り入れることができるかをより明瞭に理解することができる。
三、拜訪台積電,開啟大小產業彼此認識的序曲
九州位於日本西南部。因地理與氣候因素,蘊藏許多自然、人文資源,這裡也是日本明治維新運動的起源地,開啟日本邁向現代化國家發展序幕。今日全球半導體產業領航者:台積電,於日本九州熊本設廠,這對日本整體社會經濟發展深具影響性。在設廠過程中,不管是日本政府部門或九州地區民眾,對台積電熊本設廠絕大多數都抱持正向歡迎態度,因為可為地方創造大量的工作機會,振興地方經濟。
不過值得留意的是,熊本地區部分居民已開始擔憂,伴隨台積電設廠而來的大量人口移住,對地方交通、房價、基礎公共設施將造成潛在衝擊,但這些憂慮地方政府透過適當的公共建設終將獲得改善。惟源於1960年代因工業發展而引發的水俁病公害記憶與擔憂,時至今日仍然隱藏在熊本地區居民的內心之中。面對這項深層的地方社會問題,如何因應?作法上除了在設廠與營運過程,導入先進的環境科技技術,降低工業污染衝擊,如何更廣泛且柔性的與地方社會對話,值得思考且行動。
綜上,藉由本次機會安排日本九州的地方創生工作者,前往參訪台積電,一方面瞭解台積電的科技與環境永續(ESG)的實踐實績,另一方面企盼藉由這次安排,能為台積電在日本熊本地區設廠的社會溝通建立起另一個橋樑,共同增進臺日友好關係。
三、TSMC訪問、大小の産業の相互理解のための序曲
九州は日本の南西部に位置する。地理的、気候的な要因から、多くの天然資源や人文資源を有している。また、ここは、日本を近代国家へと発展させた明治維新が始まった地でもある。現在、世界の半導体業界を牽引するTSMCは、九州の熊本に工場を設立し、日本の社会経済全体の発展に大きな影響を与えている。工場設立の過程においては、日本の官界や九州の人びとは、TSMC熊本工場の設立が地元に大量の雇用機会を創出し、地域経済を振興させるとして、歓迎している。
しかしながら、留意すべきことは、熊本の一部の地域住民が懸念し始めているということである。TSMC工場設立に伴い大量の人口が流入することで、地域の交通や住宅価格、インフラに与える潜在的な影響を心配しているというものだが、しかし、こうした懸念は、地方自治体が適切な公共建設を行うことで、最終的には改善されるであろう。しかし、熊本の人の心には、1960年代の工業発展が引き起こした水俣病の記憶と不安が隠れている。こうした地域社会の根深い社会問題に、どのように対応すべきなのだろうか。工場建設や操業の過程において、先進的な環境技術を導入し、工業汚染による影響を軽減するほか、地域社会とどのようにして、より幅広く、柔軟に対話するかという点を考え、行動することが必要である。
最後に、今回の機会を利用して、九州の地方創生に携わる人びとにTSMC訪問をアレンジしたことに触れておきたい。これは、TSMCのテクノロジーや環境持続可能性(ESG)に関する実践の実績を理解してもらうとともに、今回のアレンジを機会として、TSMCの熊本工場建設に関連した社会的コミュニケーションの架け橋となることで、台湾と日本の友好関係をともに強化していきたいと考える。
四、代結語:透過見學開啟國際學習視野
這次九州實務工作者來臺灣與地方產業的交流,奠基於暨大地創碩士學程的日本九州產業見學基礎。在該次見學過程中,暨大地創碩士學程的師生深刻感受到日本地方創生工作者,之於地方發展的使命與創新作為,不僅為地方注入新的發展動能,同時也為地方帶來新的地方文化發展內涵。為讓這些標竿案例得以讓臺灣地方創生實務工作者看見,遂趁著2024亞太社會創新論壇之際,邀請若干業者前來分最佳實務經驗。企盼藉由最佳實踐和案例,可讓臺灣的地方產業業者見賢思齊。另一方面,在這活動的推動過程中,亦發現大學作為中介平台,搭建國際之間不同地區的地方產業者合作網絡,甚至促成產業之間的互訪學習與長期夥伴關係。展望未來,暨大地創碩士學程將秉持跨域治理的思維,持續透過國際地方創生見學活動的行動,對內帶領同學前往各國實際吸取外部經驗,對外則是捲動更多的在地產業業者、產業組織進行國際交流,為臺灣地方產業創新發展善盡大學社會責任。
整體在交流中,我們發現以下幾個方法和契機對地方產業交流產生積極影響:
1. 建立合作平台與網絡;透過大學作為中介,建立起地方產業間的合作平台和網絡,促進不同地區、不同產業間的交流和互動。
2. 分享最佳實踐和案例;從交流活動中,來自不同地區的實踐者以實際案例分享,可以啟發地方產業的創新和改進。這些實際案例展示了可行的方法和策略,有助於其他地方產業學習和借鑒。
3. 探索跨領域合作機會;透過地方產業間的交流,探索跨領域合作的機會和可能性。不同產業間的合作可以帶來新的商機和創新,擴展產業的發展空間。
4. 促進地方永續發展;通過交流,探討可持續發展目標(SDGs)的實踐方法,促進地方產業的永續發展和社會進步。
5. 建立長期夥伴關係;透過持續的交流,建立起長期的夥伴關係。地方產業間的交流不只是一次性的活動,而是長遠的推動地方產業的發展和創新基礎。
四、結びに代えて:見学を通じて国際的な学習の視野を開く
今回の九州の実務実践者が台湾を訪れ、台湾の地方産業側との間で行った交流は、暨大地方創生修士課程による九州産業視察の基礎に基づいている。暨大地方創生修士課程の教員と院生がこの視察の過程で強く印象付けられたのは、日本の地方創生実践者が、地方の振興発展に対する使命とイノベーションの行為において、発展に向けた新たなポテンシャルを地域のために注ぎ込むだけでなく、それと同時に、新たな地方文化の発展や内実をもたらしていることである。台湾の地方創生の実務実践者にこうした指標的な事例を理解してもらうため、2024アジア太平洋ソーシャルイノベーションフォーラムに合わせ、数人の実践者を招き、成功事例や経験を共有してもらい、台湾の地方産業に携わる実践者が学び取ることを期待している。一方、この活動を推進する過程で、大学が仲介プラットフォームとして、さまざまな地域の地方産業実践者による協力ネットワークを構築し、さらには、産業間の相互訪問や相互学習を行う長期的なパートナーシップを促進したことがわかった。将来の展望としては、暨大地方創生修士課程プログラムでは、クロスボーダーガバナンスという考えを堅持し、地方創生に関する国際視察活動という行動を通じて、対内的には、院生たちが各国を訪問して外部の経験を実際に吸収できるようにし、対外的には、より多くの地元産業実践者をや産業団体による国際交流を進め、台湾の地方産業における革新的な発展のため、大学の社会的な責任を果たしていく。
交流全体を通じて、以下の方法ときっかけが地方産業の交流に積極的な影響を生み出すことを見出した。
1.協力プラットフォームとネットワークの構築:大学の仲介により、地方産業間の協力プラットフォームとネットワークを構築し、さまざまな地域や産業間での交流と相互関係の構築を促進する。
2.最良の実践と事例の共有:交流活動において、さまざまな地域の実践者による実例の共有により、地方産業のイノベーションと改革が啓発できる。これらの実際の事例は、実行可能な方法と戦略を示し、他の地方産業が学び、参考とするのに役立つ。
3.ジャンルを超えた協力の機会を探る:地方産業間の交流を通じて、ジャンルを超えた協力の機会と可能性を探究する。異業種間の協力は、新たなビジネスチャンスやイノベーションをもたらし、産業の発展空間を拡大しうる。
4.地方の持続可能な発展を促進:交流を通じて、持続可能な開発目標(SDGs)の実践方法を探り、地域産業の持続的な発展と社会の進歩を促進する。
5.長期的なパートナーシップの構築:持続的な交流を通じて、長期的なパートナーシップを構築する。地域産業間の交流は一過性のものにとどまらず、長期的に地域産業の発展とイノベーションを促進する基礎となる。