日本

龍谷大學與地方社會間雙向地域合作之推動

龍谷大学と地域社会による双方向型地域連携の推進について
方案推動與歷程分享 ( プログラム&プロセス紹介 )
學校(学校) | 龍谷推廣中心業務部(龍谷エクステンションセンター事務部) 作者(著者) | 西坂正雄
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1. 龍谷大學之社會合作、社會貢獻沿革
龍谷大學自1980年代後半起,在「教育」、「研究」之上加入「拓展(extension)」,作為辦學的三大功能,以攜手地方社會為前提,組織學校事業。「拓展」意味著「普及」,本校自以往便持續向社會推廣教育、研究等,以連結社會、貢獻地方為目標努力。雖然如今的日本大學皆將社會貢獻與教育、研究並列為必要條件、功能,然對日本國內大學之該要求直至2000年代中後才出現,而本校堪稱學界先驅,率先將其視為使命,致力於社會合作、社會貢獻。

1. 龍谷大学における社会連携・社会貢献の歩み
龍谷大学は、1980年代後半より、「教育」、「研究」に「エクステンション」を加えた3つの機能を大学の柱とすることを大学として決定し、地域社会とのつながりを踏まえた事業に取り組んできました。「エクステンション」とは、「普及」の意味を持ちます。本学は、本学の教育・研究等を社会に広く発信することで、社会との連携をはかり地域社会に貢献することを目指してきました。現在の日本の大学では、大学における社会貢献機能は教育・研究と並び必須の要件・機能ですが、日本国内で大学に社会貢献機能が求められることとなったのは2000年代中旬以降であり、本学では、これらに先駆けて、いち早く大学の使命として社会連携・社会貢献に取り組んできました。

本校正式開始著手社會合作、社會貢獻之規劃,始於1991年,在滋賀縣大津市的瀨田校區設立「龍谷推廣中心」(REC, Ryukoku Extension Center)之時。將大學的知識性資源普及至當地社會,此為由內向外的推動;另一方面將當地社會所面臨的問題,帶入大學研究,則為由外向內的推動,本校以「雙向」發揮功能為特色,先以滋賀縣為據點,加深與當地社會的連結。10年後,於2001年,本校也在京都市伏見區的深草校區成立「REC京都」,在京都扛起當地社會與大學間,雙向交流管道的責任。

本学の社会連携・社会貢献に関する取り組みは、1991年に滋賀県大津市の瀬田キャンパスに「龍谷エクステンションセンター」(REC<レック>)を設置したころから本格化します。大学の知的資源を地域社会に普及するという内から外への方向と、地域社会が抱える課題を大学に取り込むという外から内への方向とを「双方向」で機能させることを特徴とし、まずは滋賀県を拠点として地域社会との連携を深めていきました。その10年後の2001年には、京都市伏見区の深草キャンパスにもREC京都を設置し、京都エリアにおいても、地域社会と大学とを双方向に繋ぐ架け橋としての役割を担うこととしました。

其後,日本開始關注少子高齡化、社會福祉、環境相關問題,以及地方、傳統產業之衰退等各種亟待解決的社會問題;東日本大地震後,防災、能源相關問題等,更被列為地方重要課題。在日本受到人口減少衝擊的情況下,政府在地方創生政策上,對大學的期待也與日俱增。

その後、日本では、少子高齢化や福祉、環境に関わる問題、地域・伝統産業の衰退など様々な社会問題が喫緊の課題として取り上げられるようになり、さらには東日本大震災以降、防災、エネルギーに関わる問題などが、地域の重要な課題として認識されるようになりました。日本が直面している人口減少局面における地方創生施策においても、大学に対する期待は日増しに大きくなっています。

本校就前述多樣之社會問題,除了推廣事業面,當然也包括了教育、研究方面,可說在大學所有場域中都抱持著應具有社會合作功能之思維,整頓促進全體社會合作、社會貢獻之體制,推出「研討小組型、講座型」、「研究會型」及「社團型」等,由學生、教職員進行多樣型態之組織規劃。

本学は、これらの様々な社会問題に対し、エクステンション事業としてのみならず、教育、研究はもちろん、大学のあらゆる場面において社会連携機能を有するべきであるとの考えに立ち、社会連携・社会貢献を促進する全学的な体制を整え、「ゼミ型、講義型」「研究会型」「サークル型」など、様々な形で学生や教職員による取り組みを行ってきました。

圖:龍谷推廣中心: https://rec.seta.ryukoku.ac.jp/index.php
圖:龍谷エクステンションセンター: https://rec.seta.ryukoku.ac.jp/index.php

2. 地方合作據點之設立
隨著上述組織規劃之進行,也逐步開始整建硬體設施。2013年本校在深草校區附近,改建一處長達150年的町家,成立「龍谷大學深草町家校區」作為地方合作、社會貢獻活動的據點。「深草町家校區」除了原有的教學、社團活動外,也可運用在有志學生所組織之計畫型活動。

2. 地域連携拠点の形成
これらの取り組みが進むことに併せて、施設面の整備も進めてきました。2013年には、深草キャンパス近隣の築150年の町家を改修し、地域連携、社会貢献活動の拠点として「龍谷大学 深草町家キャンパス」を開設しました。「深草町家キャンパス」は、授業やサークル活動での利用はもちろんのこと、学生有志によるプロジェクト型の取り組みにも活用されています。

圖:上方照片為「深草町家校區」之內部景象,「玄關(店庭)、店」
圖:上の写真は「深草町家キャンパス」の内装。「みせにわ・みせ」
圖:上方照片為「深草町家校區」之內部景象,「中庭、和室」
圖:上の写真は「深草町家キャンパス」の内装。「中庭・ざしき」

除了在校區附近成立據點外,也以各種社會問題為主題,進行廣泛的地區合作。在能源問題、環境問題方面,本校借重校內外之專業知識,構思事業體制以運用可再生能源之固定收購價格制度,最後也成功實現。2013年全國首例的地方貢獻型大規模太陽能發電廠「龍谷太陽能園區」,在地方政府、企業、大學之通力合作下,於和歌山縣印南町,以及本校深草校區完成建設;其後陸續於三重縣鈴鹿市、兵庫縣洲本市也設立了大規模太陽能發電廠。上述發電廠之售電收益,除了將其運用於本校促進地方發展事業之資金,也作為補助金回饋給各個地方政府,如投入於青年招募企劃等之地方振興事業。

このようなキャンパス近隣地域での拠点形成に加え、様々な社会問題をテーマとした広範な地域との連携も進めてきました。エネルギー問題・環境問題に関して、本学は学内外の専門的な知見をもとに、再生可能エネルギーの固定価格買い取り制度を活用した事業モデルを構想し、実現に結びつけました。2013年、全国で初めて自治体・企業・大学が連携して設置する地域貢献型メガソーラー発電所「龍谷ソーラーパーク」を和歌山県印南(いなみ)町と本学深草キャンパスに設置し、その後、三重県鈴鹿市、兵庫県洲本市にもメガソーラー発電所を設置しました。この発電による売電収益は、本学の地域活性化に資する事業の原資として活用されているほか、各自治体に対しては助成金として還元され、例えば若者誘致事業に活用されるなど、地域振興に生かされています。

圖:上方照片為「龍谷太陽能園區」之一景,和歌山縣印南町
圖:上の写真は「龍谷ソーラーパーク」。和歌山県印南町
圖:上方照片為「龍谷太陽能園區」之一景,兵庫縣洲本市
圖:上の写真は「龍谷ソーラーパーク」。兵庫県洲本市
圖:龍谷大學 深草町家校區: https://www.ryukoku.ac.jp/fukakusamachiya/
圖:龍谷大学 深草町家キャンパス: https://www.ryukoku.ac.jp/fukakusamachiya/
圖:龍谷太陽能園區: https://www.ryukoku.ac.jp/about/solar/
圖:龍谷ソーラーパーク: https://www.ryukoku.ac.jp/about/solar/

3. 擴大支援學生之自主活動
本校之社會合作、社會貢獻實績在多元廣域中,持續開花結果。其中自2016年起,受惠於京都市與(公益財團法人)京都大學聯盟(由48所以京都為中心之大學、短期大學等所組成之公益財團法人)之援助(選入『鄉校合作大學』促進事業,2016至2019年度),我們得以將支援對象,擴大至所有學系,以進行學生、教職員之地方合作活動,支援基礎就此成形。在此支援基礎下,我們力圖推動「由多世代、多文化協作之社區導向教育計畫」,同時再輔以前述大規模太陽能發電之售電收益,在社會合作、社會貢獻相關活動上,設立了學生自發性企劃之支援制度。新建立之自行報名、選才型支援制度「龍谷挑戰」、補助前往活動地區之交通旅費等之「地方合作活動旅費支援制度」,皆屬上述之支援基礎。同時在以往的研討小組、講座之外,對有志學生所企劃之自主活動也仍持續、密切協助中。

3. 学生の自主的活動への支援拡大
多様で幅広い地域を対象に、本学の社会連携・社会貢献事例は増え続けています。その中で、2016年からは、京都市と(公財)大学コンソーシアム京都(京都を中心とする48大学・短期大学等で構成される公益財団法人)の支援(「『学まち連携大学』促進事業」への採択<2016~2019年度>)を受けることで、学生や教職員の地域連携活動について対象を全学部に拡げて支える基盤が整いました。この支援をもとにして「多世代・多文化協働による地域連携型教育プログラムの展開」をはかるとともに、前述のメガソーラー発電の売電収益による資金を加え、社会連携・社会貢献活動に関して学生の自発的な取り組みを支援する制度を設けました。自己応募・採択型支援制度「龍谷チャレンジ」や、活動地域への移動旅費などを支援する「地域連携活動旅費サポート制度」など新設がこれにあたります。従来のゼミや講義による活動以外に、学生有志での自主活動にも寄り添い支える仕組みが、現在も続いています。

圖:『鄉校合作大學』推動事業【2016~2019年度】(京都大學聯盟): https://www.consortium.or.jp/project/chiiki/sokushin/2016-2019
圖:「学まち連携大学」促進事業【2016~2019年度】(大学コンソーシアム京都): https://www.consortium.or.jp/project/chiiki/sokushin/2016-2019
圖:龍谷挑戰: https://rec.seta.ryukoku.ac.jp/region/support_system.html
圖:龍谷チャレンジ: https://rec.seta.ryukoku.ac.jp/region/support_system.html

4. 地方合作實績之收整及廣傳
如前述所提,本校在教學正課上,以至於學生的自主活動,皆持續推動多元、廣域之地方合作活動。就這些相關活動,我們以大學名義網羅、收整資訊,以校內分享及對外廣傳為目的,在2008年由REC彙整出版了《龍谷大學之地方合作實績選集》。該選集中,以REC之標語「成為將大學知識傳入社會之橋樑」,以及「建構『大學與地方間之雙向循環』」等概念為基礎,將文部科學省、京都市等選才事業之報名、採用事例,或是從教育、研究等產出之地方合作活動事例,列入「研討小組型」、「研究會型」等類別中逐一介紹。藉此,超越京都、滋賀校區的規模,本校得以凸顯、傳達大學整體與地方之關聯。

4. 地域連携事例の集約と発信
上述のように、正課授業の一環から学生の自主的活動においてまで、本学では多様で幅広い地域連携活動が行われてきました。これらを大学として網羅的に集約し、学内者での共有と学外への発信を目的に、2008年に「龍谷大学 地域連携事例集」をRECのとりまとめにより刊行しました。この事例集では、「大学の知的資源を社会につなぐ架け橋に」というRECのスローガンや「『大学と地域との双方向サイクル』を築く」というコンセプトのもとに、文部科学省や京都市等の採択事業への応募・採択事例や、教育・研究等の中で生み出された地域連携活動事例を、「ゼミ型」「研究会型」などのカテゴリーに分け紹介しました。これにより、京都・滋賀のキャンパスを越えて、大学全体で地域とどのように関わっているかを顕在化し共有することができました。

該選集自2014年起更名為《with Dragon》,每兩年發行。更在2016年架設官網「地方合作種子庫《with Dragon》」,透過網路廣傳本校之努力成果。另一方面,為培養校內,尤其是學生對地方合作之意識,本校將地方合作相關資訊,撰為言簡意賅之手冊《地方合作Handbook》,分發給所有大學新生。藉由傳達這些資訊,讓對地方合作有興趣的學生、地方居民,因此認知大學與地方間合作之意象,以期深化雙邊之合作。往後也將以造就「向地方扎根之大學」為目標,推動地方合作活動,以切合學生之成長及地方發展。

この事例集は、2014年からは「with Dragon」と名称を変えて隔年で発行。更に2016年には、Webサイトである「地域連携シーズバンク『with Dragon』」を開設し、インターネットを介して本学の取り組みを広く発信しました。一方で、学内特に学生に対し地域連携に対する意識の醸成を図るため、地域連携に関する情報を簡潔にまとめた小冊子「地域連携Handbook」を作成し、新入生全員に配付しました。これらの情報発信は、大学と地域との連携を深めるうえで、地域連携に興味を持つ学生や地域住民の方々に、大学と地域との連携イメージを持ってもらうきっかけとなりました。今後も「地域に根ざした大学づくり」を目指して地域連携活動を推進することで、学生の成長と地域の活性化に寄り添いたいと考えています。

有關「地方合作種子庫《with Dragon》」,在其後便自前述「研討小組型」、「研究會型」等類別移至另一類別,該類別係以2015年聯合國高峰會決議之「永續發展目標(SDGs)」17個目標為概念所設。本校之辦學精神來自於淨土真宗之精神領袖,阿彌陀佛之真言「攝取不捨」(拯救眾生),而該真言與SDGs之理念「不棄任何人於不顧(leave no one behind)」不謀而和,故本校於「SDGs」領域,以「佛教SDGs」之獨特觀點,推動多元發展。在2019年,本校創立之380週年,我們發表了週年工作之基本概念:「自省利他」之行動哲學。「自省利他」為佛教最古老的教義之一,意指人應經常反省自身行為、所屬團體,為他人行事之精神。有鑒於本校辦學精神與SDGs之相容,我們設立了佛教SDGs特設官網「大家的佛教SDGs網路雜誌《ReTACTION》」作為宣傳環節之一,向民眾介紹佛教SDGs之內容。展望未來,我們將與這些官網協力,致力於社會合作、社會貢獻,以期解決地方社會問題。

「地域連携シーズバンク『with Dragon』」は、その後上述の「ゼミ型」や「研究会型」などカテゴリーから、2015年の国連サミットで採択された「持続可能な開発目標(SDGs)」の17のゴールをもとにしたカテゴリーに移行し掲載しています。「SDGs」に関して、本学では、建学の精神である浄土真宗の精神の中枢にある阿弥陀仏のはたらきを示す語の「摂取不捨」(すべての者をおさめとって見捨てない)と、SDGsの理念である「誰一人取り残さない」に共通点を見出し、「仏教SDGs」という独自の視点で多様な取り組みを展開しています。2019年の創立380周年では、周年事業の基本コンセプトとして、行動哲学「自省利他」を掲げました。この「自省利他」は、仏教のもっとも古い教えのひとつで、自らの行いや属する集団を常に省みて、他者のために行動する精神を指します。このような建学の精神とSDGsの親和性から、現在、大学広報の一環として、仏教SDGs特設サイト「みんなの仏教SDGsウェブマガジン『ReTACTION』」を開設し、仏教SDGsに通じる取り組みを紹介しています。今後は、これらサイトとも相互連携し、地域社会の問題解決に繋がるような社会連携・社会貢献に取り組みます。

圖:地方合作種子庫《with Dragon》: https://withdragon.rec.seta.ryukoku.ac.jp/
圖:地域連携シーズバンク「with Dragon」: https://withdragon.rec.seta.ryukoku.ac.jp/
圖:佛教SDGs特設官網「大家的佛教SDGs網路雜誌《ReTACTION》」: https://retaction-ryukoku.com/
圖:仏教SDGs特設サイト「みんなの仏教SDGsウェブマガジン『ReTACTION』」: https://retaction-ryukoku.com/
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