臺灣

面對高齡化社會挑戰:樂智友善社區的「屏安村」實踐經驗

高齢化社会への取り組み:認知症の高齢者が住みやすいコミュニティ「屏安村」の実践経験
專題文章 ( 特集記事 )
學校(学校) | 國立成功大學 作者(著者) | 陳玉女、游素玲、陳麗君、盧紀邦、徐珊惠、王靜枝、張玲慧、林秉君
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前言:看見都市、鄉村共通的高齡長者照顧困局

近年來我國人口老化快速,至109年6月底65歲以上老年人口已達15.67%,臺灣已邁入世界衛生組織(WHO)定義的「高齡社會」(65歲以上老年人口占總人口比率超過14%)。國家發展委員會資料推估,台灣邁入高齡化社會之進程將領先世界各國,於2026年65歲以上的老年人口即超過總人口的20%。據衛生福利部100年至102年委託台灣失智症協會進行全國性失智症流行病學研究調查發現,65歲以上老人失智症盛行率為8%。加上少子化帶來照顧人手將連年短少的邊際效應,高齡及失智照顧的挑戰嚴峻不言可喻。

依高齡人口總數推估,屏東縣失智者人數在109年10月約有11,635人,衍生的長期照護需求與經濟負擔也隨之遽增。屏東縣竹田鄉人口統計調查顯示,老年人口比率達21.81%,已超前成為超高齡社會場域,因此,在政策施行的主導下,竹田鄉西勢村獲選成為縣府發展「高齡樂智友善社區」的示範點,進而締造了成大人文社會科學中心團隊與縣府團隊的合作機會。

自2017年起,以打造一個全民全齡無論身心、性別、年齡條件都能安全、自在行動、生活與學習的友善環境作為目標,國立成功大學與屏東縣政府攜手合作,嘗試實驗開創讓高齡者及失智者、照顧者都得以走出家庭,進入社區,安心活動,適能生活的多重可能性。5年的光陰荏苒時過境遷,伴隨資源和人力的在地挹注投入,位於屏東縣竹田鄉的西勢村確實逐步發生變化……面對都市、鄉村共通的高齡長者照顧困局,透過屏東場域實踐經驗彙整,本文期待能讓更多人看見,有策略地去創造改變,就有機會共同迎接的一線曙光。

はじめに:都市と地方に共通する高齢者介護の問題点を見る

近年、我が国では人口の高齢化が進み、人口に占める65歳以上の高齢者の割合は2020年6月末までに15.67%となり、台湾はすでに世界保健機関(WHO)が定義する「高齢社会」(人口に占める65歳以上の高齢者の割合が14%を超える)に入った。国家発展委員会のデータからみると、台湾は世界に先立つ形で高齢化社会へと進み、2026年には、総人口に占める65歳以上の高齢者の割合は20%を超えると推定される。衛生福利部(厚労省の医政局・健康局・老健局等に相当)が2011~2013年に台湾失智症協会(台湾認知症協会)に委託、実施した全国的な認知症疫学研究調査によると、65歳以上の高齢者の認知症有病率は8%だった。これに加えて、少子化によって、介護人材の不足は年を追って限界に近付き、高齢者と認知症の介護に関する問題解決の難しさは論を待たない。

高齢者人口の総数から推計すると、屏東県の認知症患者は2020年10月現在で1万1635人となり、これに伴い、長期間の介護に対するニーズと経済的な負担は急速に増加している。屏東県竹田郷の人口統計調査によると、高齢者人口の割合は21.81%に達し、すでに超高齢社会の域を超えている。このため、政策的主導により、竹田郷西勢村は屏東県が「高齢楽智友善社区(認知症の高齢者が住みやすいコミュニティ)」を構築するモデル拠点となり、そこから、成功大学人文社会科学センターのチームと県政府のチームが協力する機会へとつながった。

2017年以降、年齢を問わないすべての住民が、心身の状態や性別、年齢といった条件に左右されずに、安全に、思うように行動し、暮らし、学ぶ、住みやすい環境を目標として、国立成功大学と屏東県が連携して実験的な試みを行っている。それは、高齢者と認知症患者、介護者のいずれもが家庭から出て、コミュニティに入り、安心して活動し、よりよく暮らすための複数の可能性に適応するというものである。5年の間、地域に不足しているリソースやマンパワーを投入したところ、屏東県竹田郷の西勢村では変化が少しずつ着実に現れてきた。都市と地方に共通する高齢者介護の問題点に対応するにあたり、屏東という場において実践してきた経験の積み重ねを通じて、本稿では、戦略をもって変化を生み出せば、ともに一筋の光があるということを、より多くの人々が気付けるということを期待したい。

面對高齡化社會議題:開放式樂智友善社區照顧作為解決策略

擁有兼具照顧與生活機能的理想環境,同時還要能達成隨時隨地、隨心隨意的自在生活,對年邁長者而言,是艱難且富有挑戰性的,對陪伴長輩的照顧者來說亦是如此。現實當中,人力成本、空間成本、時間成本、經濟成本,各個都是難解習題,而巨大困難當前的有條件妥協,形成不得不一再放低的需求底線,也讓人從中看見亟待解決的社會問題核心;對此,國立成功大學人文社會科學中心執行團隊整理歸納了兩個關鍵面向:

●當家中長輩出現失智或退化的狀況,一般傾向選擇將長者行動或行為限制之保護方式為主;考量除了擔心安危,尚有對病患身心性能認識不足、外部環境干擾過甚等因素。然而,缺乏適當運動或交流的照顧模式,反過來再度加劇了長者身心機能退化,成為惡性循環。

●面對人口老化,是全球當代共同的重要課題,根據國家發展委員會資料顯示,臺灣將在2025年步入超高齡社會。在醫療及照顧等「正式資源」相對匱乏的農村地區,所謂的「在地照顧、在地安老」等鄰里照顧機制與支持性環境相對重要,相關建樹之強化構築刻不容緩。

高齢化社会の問題と向き合う:楽智友善社区における開放型の介護を問題解決の戦略とする

介護と生活の両者を満足できる理想的な環境があり、また、いつでも、どこでも、心の赴くままに暮らすことができるということは、お年寄りにとって、困難でチャレンジングなことであり、高齢者に付き添う介護者にとっても同じである。現実において、マンパワーコストや、場所的なコスト、時間的なコスト、経済的なコストは、いずれも難題であり、また、高いハードルを前にして条件的に妥協することで、何度もレベルを下げざるを得なくなっている。こうしたことから、すみやかに解決すべき社会問題の核心が見えてくる。この点について、国立成功大学人文社会科学センターの実施チームは、2つのポイントをまとめた。

●家族で高齢者が認知症や老化した場合、一般的な傾向として、主には、高齢者の行動や行為を制限する方法を選択する傾向にある。これは、安全に対する考慮のほかに、当人の心身の状態に対する認識不足や外部環境による過干渉といった因子によるものである。しかし、適度な運動や他者とのコミュニケーションが不足した介護モデルでは、お年寄りの心身の機能はかえって大幅に低下し、悪循環が生じる。

●人口の高齢化への対応は、世界共通の重要課題である。国家発展委員会のデータによると、台湾は2025年に超高齢社会に入る。医療と介護といった「フォーマルなリソース」が相対的に不足している農村地域では、いわゆる「地域で介護し、地域で安らかに老いる」といった町内での介護の仕組みと支援環境が非常に重要で、関連システムの強化・構築が急務である。

圖:一年一度的竹田樂智友善園區共融文化活動「竹田國中草地音樂會」。(攝影:林秉君)
圖:一年に一度、「竹田楽智友善園区」で開かれる文化共生イベント「竹田中学校野外音楽会」(撮影:林秉君)

在身心照看和城鄉差異的高齡化社會問題意識上,開放式友善社區照顧作為其中一種高齡化社會對應的困境解決策略,它所期許創建的社區想像藍圖是這樣的:高齡失智者不論是在日照中心或者家中,都可以安心自在地離開生活住居空間,進入社區自在安全地走動。從健康的人需要失智預防、到早期認知退化或失智長輩,以及照顧者等,都能接受到適當的服務;這樣的「社區」將成為一個無論失智與否,大家都能共融相處的「高齡樂智友善社會」。

為了建構「高齡樂智友善社會」之理想環境,根據衛福部推動失智友善社區之架構,分有「友善居民」、「友善參與」、「友善組織」及「友善環境」等四個實踐面向需要達成:

「友善居民」,是以在地居民的覺知培養和職能培力出發,增進社區對樂智價值的認同與接納,進而創造潛在的友善環境支持人力。「友善參與」則以共融式參與為核心價值,來規劃辦理社區課程、提供服務,讓相關在地資源可及可用的社區涵蓋範圍更廣更深,滿足更多元的參與需求。「友善組織」是在樂智友善實務執行的共同目標下,凝聚不同組織積極投入合作,例如,連結公部門、在地志工、商家和產業、學術專業等動能,讓不同角色在各自位置上發揮作用。「友善環境」,除了囊括以上三點「軟體環境」的社區改造外,更期許透過有意識的物理空間規劃設計及重新配置,將可能造成干擾的環境因素降低,並把無障礙的機能全面提升,從而讓社區空間真正成為支持輔助全民共好、共融的環境。

心身のケアと、都市と地方の格差という高齢化社会の問題を意識した場合、住みやすいコミュニティにおける開放型介護は、高齢化社会が困難に対応するための一種の解決策となる。そのために構築が期待されるコミュニティをイメージした青図は次のようなものである。すなわち、高齢の認知症患者は、生活の場所がデイケアセンターであれ、自宅であれ、安心に、思うままに生活のための居住空間を離れ、コミュニティの中で自由に安全に歩くことができる。また、認知症予防のニーズがある健康な人から、初期的に認知機能が失われてきた人あるいは認知症の高齢者まで、さらには介護者が、いずれも適切なサービスを受けることができるというものである。このような「コミュニティ」は、認知症であるか否かを問わず、すべての人がともに暮らすことができる「高齢楽友善社会(認知症の高齢者が住みやすい社会)」である。

衛生福利部が推進する認知症患者が住みやすいコミュニティの構造によると、「高齢楽友善社会」の理想的な環境を構築するため、「心優しい住民」、「無理のない参与」、「親しみやすい組織」、「居心地の良い環境」という4点を達成する必要がある。

「心優しい住民」とは、地域住民の認識の醸成と職業的なスキルの養成からはじめ、コミュニティにおいて認知症患者に対する認識と受容を深め、さらに進んで、住みやすい環境をサポートする潜在的なマンパワーを生み出すことである。「無理のない参与」とは、共生による参与を核心的な価値とし、コミュニティカリキュラムを企画しサービスを提供することにより、地域の関連リソースにアクセスでき使うことができるコミュニティの範囲を広げ、より多様な参加ニーズに応えられるようにすることである。「親しみやすい組織」とは、認知症患者が住みやすくなるための実務を行うという共通目標のもとで、さまざまな組織が集まり積極的に協力を行うということである。たとえば、公的部門、地域ボランティア、企業や産業、専門家の熱量を結び付け、さまざまな角度からそれぞれの立場で行動を起こすことである。「居心地の良い環境」とは、以上3点の「ソフト的な環境」を含むコミュニティの改造のほかに、ある目的を持った物理的な空間企画や再配置を通じて、障壁となりうる環境因子の発生を抑え、バリアフリーの機能を全面的に向上させ、本来的にすべての居住者が住みよく共存・共生する環境を、コミュニティの空間という点から支援することである。

圖:提供健康促進活動、資源轉介服務的社區鄰里行動小站(攝影:林秉君)
圖:健康促進イベントやリソース紹介サービスを提供するコミュニティ町内アクションミニステーション(撮影:林秉君)

綜上所述,有別於相對封閉的「據點組織型」高齡關懷照看模組,透過以上四大施政指引面向的配合執行,在達成「多元身心照看」目標之實務操作基礎上,「高齡樂智友善環境」的開放式照顧模式建構實踐,更是有系統策略地促使高齡照顧的可能模式往「公共化」的方向邁進:

在樂智友善社區總體轉型的「開放式照顧實踐」的擾動過程中,一方面,具體達成照顧人力、時間、空間、經濟成本的重新分配調度;另一方面,更構築具有現實影響力的操演平台,讓「國家治理」架構所誘發的社區經驗和社區參與,帶來「原多以家庭照顧為主」的社會邏輯質變。換言之,樂智友善因地制宜的環境建構,不只能讓社區實質成為老化者照顧責任的分擔要角,更得讓「友善社區實踐」成就高齡照顧權責分配從家到國、再由國到區的「社會思維集體教育」關鍵中介;此乃將「樂智友善社區/開放式照顧」用為高齡化社會議題解決策略的要義,更是開創樂智友善社區環境不容忽視的寶貴價值。

以上の点を要約すると、比較的クローズドの「拠点組織型」の高齢者介護モジュールとは異なり、以上の4大施策の方向性に沿った取り組みにより、「心身に対する多元的なケア」という目標を達成するための実務的な運営をベースに、「高齢の認知症患者が住みやすい環境」の開放型ケアモデルを構築する実践は、系統的な戦略を持つことによって、実現可能な高齢者ケアのモデルが「公共化」の方向へ進むよう促すということである。

 認知症患者が暮らしやすいコミュニティが全体として「開放型介護の実践」に置き換わる動きが盛り上がるなかでは、一方において、介護のマンパワー、時間、空間、経済的なコストの調整・再分配を行うこと。また別の面においては、現実的に影響力のある運用プラットフォームを構築し、「国家管理」の仕組みから誘発したコミュニティの経験とコミュニティの参与によって、「本来は家庭での介護が主」であった社会的なロジックに質的な転換をもたらすことになる。言い換えれば、地域の事情に応じて認知症患者が暮らしいやすい環境を構築すれば、高齢者ケアの責任分担において、コミュニティが実体として主役を演じることになるだけでなく、「住みやすいコミュニティの実践」を、高齢者介護に関する権利と責任を家から国へ、そして国からコミュニティへ再分配する「社会的思考集団教育」の重要な仲介者とすることができる。これこそが、「認知症患者が住みやすいコミュニティ/開放型ケア」を高齢化社会が抱える課題を解決する戦略として用いる重要な意義であり、認知症患者が暮らしやすいコミュニティの創出において、無視できない高い価値でもある。

樂智友善社區的實踐:屏東縣政府和成大的「屏安村」合作執行經驗分享

自107年開始,成大屏東縣攜手合作,為實踐「友善居民、友善環境、友善組織、友善參與」四大目標,選定竹田鄉西勢村作為場域,共同發展「竹田鄉西勢村高齡樂智友善園區計畫委辦案」計畫,以行動研究為方法,探索實驗高齡失智友善照顧的開放社區化執行模式。

認知症患者が暮らしやすいコミュニティの実践:「屏安村」に関する屏東県と成功大学のコラボレーションの経験について

2018年から始まった成功大学と屏東県の連携では、「心優しい住民」、「無理のない参与」、「親しみやすい組織」、「居心地のよい環境」の実践を4大目標とし、竹田郷西勢村をフィールドに選定した。そして、共同で「竹田郷西勢村高齢者認知症患者が暮らしやすいエリア計画委託案」プロジェクトの発展を図り、アクションリサーチの手法をとることで、高齢の認知症患者にフレンドリーな介護を行う開放型コミュニティづくりの実験モデルを探った。

圖:在國家科學及技術委員會的支持下,為了達成樂智友善社區在屏東的持續開拓與經驗擴展,屏東縣政府和國立成功大學人文社會科學中心合作執行《共創樂智友善社區 成大屏東縣好厝邊》計畫。(圖左:國立成功大學陳玉女副校長;圖右:屏東縣政府黃國榮副縣長。攝影:簡伊伶)
圖:国家科学及技術委員会的の支援のもと、認知症患者が暮らしやすいコミュニティを屏東で持続的に展開し、経験を広げるため、屏東県と国立成功大学人文社会科学センターは共同で『共創楽智友善社区 成大屏東縣好厝辺(認知症患者が暮らしやすいコミュニティの共創 成大屏東県良き隣人)』プロジェクトに取り組んでいる。(写真左は国立成功大学の陳玉女副学長、写真右は屏東県政府黄国栄副県長。撮影:簡伊伶)

由客家文化中心和屏東縣政府衛生局接續出資補助的委辦計畫,以客家文化中心(屏安樂智屋)、竹田國中及老人文康中心為核心場域,盤點整合相關發展資源與需求,推動融入失智友善社區的「友善居民、友善組織、友善空間、友善參與」四大元素,研析當地物理環境的規劃整建、社區能量的培養培力、在地照護體系的支持建構,並且導入更多跨界資源連結,藉此奠定失智友善社區的永續基礎。

「物理環境的無障礙規劃整建」方面,在縣府和成大合作規劃討論的架構下,以竹田西勢主要幹道為延伸軸線,並以客家文化中心、竹田國中、老人文康中心三點連接,增設了友善步道、健體設施、指引地標等空間配置,實質輔助支持高齡失智長者的自由活動,並以「屏安符」系統建置為後盾,結合科技定位的開發和推廣,讓在地長者的出入得以透過即時監測確保安全。

客家文化センターと屏東県衛生局が継続して出資補助を行っている委託プロジェクトは、客家文化センター屏安楽智屋(屏安認知症の家)、竹田中学校及び老人文康センターをコアフィールドとして、関連する発展リソースとニーズの整理・再構築を図り、認知症患者が住みやすいコミュニティの「フレンドリーな住民、友好的な組織、フレンドリーな空間、参加しやすい」という4大要素の導入を推進する。

また、現地の物理的な環境に関するプランの見直しや、コミュニティの熱量の引き上げ・強化、地域の介護システムをサポートする体制について研究・分析し、かつ、分野を越えたリソースの結合を図る。こうしたことによって、認知症患者が暮らしやすいコミュニティの永続可能な土台を築く。

「物理的な環境のバリアフリープランの見直し」については、屏東県と成功大学によるプランに関する合同検討の仕組みのもと、竹田西勢主要幹線道路の延長線と、客家文化センターと竹田中学校、老人文康センターの3点を結ぶ形で、ユニバーサルデザインの歩道や健康設備、案内表示などの空間配置を増やし、実質的な意味で、高齢の認知症患者の自由な行動に対するサポートを支援する。また、バックアップとして「屏安マーク」システムを開設し、科学技術による位置確認の開発と推進のセットにより、地域のお年寄りの外出をリアルタイムにモニタリングし、安全を確保する。

圖:團隊計畫共同主持人盧紀邦(國立成功大學 建築學系 兼任助理教授)在客家文化中心樂智屋陪伴志工發想社區圓夢工作坊提案。(攝影:林秉君)
圖:チームの計画共同主催者である盧紀邦(国立成功大学建築学系非常勤助理教授)は客家文化センターの「楽智屋(認知症の家)」でボランティアとともに、コミュニティの夢実現ワークショップというアイデアを提案した。(撮影:林秉君)

「社區能量的培養培力」方面,則分為在地居民、友善商家、在地志工組織三個層面。針對在地居民和友善商家,成大計畫執行團隊不定期辦理失智主題電影放映、樂智友善商家安心椅競賽等社區擾動活動,打造更貼合草根文化的樂智友善精神倡議,由此塑造總體社區日常環境的初始支持基礎。

志工組織的部分,則由招募、增能、發展策略三管齊下:第一,結合鄰近社區據點現有組織,確立穩定且給力的人員加入,並創造日後友善社區拓點的連結基礎;第二,志工增能訓練則以來自職能治療、護理背景之專業學界師資規劃實行的「失智友善天使」培力課程為開端、園區日照空間實習參與為配套方法,讓志工一步步成為園區各處及活動運作不可或缺的幫手;第三,志工運作發展上,成大團隊輔導建立園區志工事務由志工自主規劃執行的「參與式民主模式」,藉由引進參與者自身關懷思考的方式,擴增投入組織的參與認同。

「在地照護體系的支持建構」方面,由日照中心、失智友善資源中心(樂智屋)、社區鄰里行動小站三方面運作著手輔導,透過成大計畫執行團隊和公部門承辦單位、日照中心工作團隊等權責部門共學合作,一方面,幫助接受服務的日照中心失智長輩得以順利在軟硬體輔助資源兼備的條件下安全地走出中心、走進社區;另一方面,更實驗建立「樂智屋」和「行動小站」的連動運作模式,讓固定式失智友善資源和深入社區鄰里的機動游擊服務相互串接擴散,最終形構出鄉村開放式照顧資源網絡「實驗可行」的連結系統。

「コミュニティの熱量の引き上げ・強化」については、地域住民、協力企業、地域ボランティア組織の3分野に分けて考える。地域住民と協力企業については、成功大学プロジェクト実施チームが認知症をテーマにした映画の上映や、認知症患者に対する協力企業によるキャスター付きイス競走などコミュニティを盛り上げるイベントを不定期に企画し、草の根文化に適合した認知症患者にやさしい精神を喚起し、これによって、コミュニティ全体の日常的な環境における初期的な支持基盤を形成する。

ボランティア組織については、募集、スキルアップ、発展戦略の3点セットである。まず、近隣の地域拠点にある既存の組織を結び付け、安定的で強力な人員の参入を確立する。また、のちに住みやすいコミュニティを発展させるための連携の土台を創出する。2点目のボランティアのスキルアップトレーニングについては、治療や介護の職業的スキルを持った専門的なインストラクターが計画・実施する「認知症にやさしい天使」養成講座を手始めに、域内のデイケアスペースに実習を兼ねて参加することをセットとし、ボランティアは一歩ずつエリア内の各所やイベントの運営に欠かせないヘルパーになっていく。3点目は、ボランティアのオペレーションを発展させるうえで、成功大学チームは、ボランティアが自主的に計画・実施する「参加型民主モデル」によってエリア内のボランティアに関する事務を取り仕切り、参加者自身の配慮や考え方を導入する方法により、招致されている組織の参与意識が高まる。

「地元の介護システムサポート体制」に関しては、デイケアセンター、認知症患者を支えるリソースセンター(楽智屋-認知症の家)、コミュニティ町内アクションミニステーションという3方面からサポートに対するオペレーションに着手した。成功大学プロジェクト実施チームと公的部門の対応組織、デイケアセンターの作業チームなど権限と責任を有する部門がともに学びながら協力することを通じて、2つのことを実施している。1つは、デイケアセンターでサービスを受けている認知症の高齢者が、ハードとソフトの両面で支援リソースが備わった状態で、安全にセンターを出て、コミュニティに入って行けるように支援することである。もう1つは「楽智屋-認知症の家」と「アクションミニステーション」を連動させて運営するモデルを実験的に構築し、認知症を支える固定式リソースと、コミュニティや町内会に深くコミットしている機動的でフレキシブルなサービスの相互連携と拡散を図り、最終的には、地域において開放型ケアリソースネットワークの「実験的に実現可能な」連携システムを構築するというものである。

竹田樂智/有愛無礙:自在老年生活

認知症患者が住みよい竹田/愛とバリアフリー:老後も思いのまま

圖:《樂智竹田,共下來尞:開放式失智症照顧的理念與實踐》書封(影像提供:國立成功大學人文社會科學中心)
圖:『認知症患者が住みよい竹田、一緒に楽しく:開放型認知症ケアの理念と実践』の表紙(画像提供:国立成功大学人文社会科学センター)

國立成功大學人文社會科學中心於2018年承辦屏東縣政府「竹田鄉西勢村高齡樂智友善園區計畫」,結合西勢村客家庄鄰里相互照顧的特色,針對失智症長輩提出「開放性失智照護」的核心論述。成大團隊貢獻學術專業,致力揉合在地經驗,與縣政府共同規劃失智照護永續發展。這些合作經驗與執行成果,由國立成功大學人文社會科學中心團隊統籌執行彙編,《樂智竹田,共下來尞:開放式失智症照顧的理念與實踐》一書於2022年11月由屏東縣政府出版。

《樂智竹田,共下來尞》專書五大主題:<共識:樂智友善社區>、<共構:友善組織>、<共善:友善環境>、<共好:友善參與>、<共享:友善居民>,即是這四年來竹田樂智友善園區累積的成果,敘述西勢村如何從人口結構老化的客家庄,藉由公部門的整合,簡化行政流程,溝通無礙,偕同民間與學術單位,建立共識,轉變為樂智友善園區典範。透過環境空間的改善,長輩配戴可定位追蹤的「屏安福D+卡」,行動自在安全,也可到社區逛逛,與竹田國中師生互動,和鄉親共下來尞。此外,縣政府與成大團隊號召志工,進行教育訓練,共同參與失智症長輩照護,推己及人。觀念的改變,也讓居民伸出友善雙手,紛紛響應「友善商家」,為長輩們準備休息的座椅,敞開雙臂,讓安居社區的理念能更加延續。

国立成功大学人文社会科学センターは2018年、屏東県の「竹田郷西勢村高齢者認知症患者が暮らしやすいエリアプロジェクト」を引き受け、西勢村の客家集落が行ってきた相互ケアという特徴を結び付け、認知症高齢者に対する「開放型認知症ケア」の核心部分に関する論考を提示した。成功大学チームは学術的な専門分野で貢献し、地元の経験との融合に力を注ぎ、認知症ケアの持続的発展について県と共同でプロジェクトを立案した。このようなコラボレーションの経験と実施によって得られた成果は、国立成功大学人文社会科学センターチームの編集により、『認知症患者が住みよい竹田、一緒に楽しく:開放型認知症ケアの理念と実践』として2022年11月に屏東県から出版された。

書籍『認知症患者が住みよい竹田、一緒に楽しく』には5つの大きなテーマがある。<共識:認知症患者が住みやすいコミュニティ>、<共構:親しみやすい組織>、<共善:居心地のいい環境>、<共好:無理のない参与>、<共享:心優しい住民>というものである。これらはすなわち、この4年間に竹田楽智友善園区(竹田認知症患者が暮らしやすいエリア)が積み上げてきた成果や、西勢村がどのようにして人口構成が高齢化した客家の村になったのか、公的部門による調整、事務的な流れの簡素化、コミュニケーションのバリアフリー、民間と学術組織の同道、コンセンサスの確立、認知症にやさしいエリアのモデルケースへの変遷といった内容である。環境や空間の改善を通して、高齢者は位置の追跡が可能な「屏安福D+カード」を身に着け、思うままに安全に行動することができる。コミュニティに来て散策し、竹田中学校の教員や生徒と触れ合い、土地の人とともに楽しく過ごす。このほか、県政府と成功大学チームがボランティアを呼びかけ、教育トレーニングを実施した。また、共同で認知症高齢者のケアに加わり、相手の立場に立った思考を実践した。考え方が変わると、住民も温かく手を差し伸べるようになった。「協力企業」が次々と呼応し、休憩用のいすを用意して高齢者を迎えるようになった。安心して暮らせるコミュニティの理念はさらに広がっていったのである。

小結:開創「共融共好」的未來

作為面對高齡化社會挑戰的前瞻部署,在國家總體施政的框架下,屏東縣政府與國立成功大學人文社會中心團隊自2017年末逐步展開密切共事,攜手促成了竹田鄉西勢村高齡樂智友善社區的初步實踐,而「屏安村」的永續發展和開枝散葉才正要起步。

樂智友善園區實踐經驗,不只在最基本的開放照顧理想模式建構中,改善了原本家庭主責照顧邏輯難以免除的惡性循環,更彌補了城鄉差距背後的資源落差;回歸前段提及的幾個核心現實挑戰來看,樂智友善的社區營造更有其價值:樂智友善社區的實踐,不只讓「照顧支持人力」和「社區空間」能在系統化資源調度配置的安排下,發揮不同角色能夠發揮所長的機能,進而實質均分原本僅多由家庭或個人主責承擔的照顧成本;除此之外,社區營造實行過程當中,社區空間友善優化之促成,人的「價值、信念」逐步發生改變,這些難能可貴的變化更是實屬無價。

由「屏安村」經驗參考出發,面對伴隨老化無可避免的照顧需求,一個人可以扮演怎樣的角色?一個家庭可以扮演怎樣的角色?一個社區可以扮演怎樣的角色?一個學術機構可以扮演怎樣的角色?一個政府可以扮演怎樣的角色?將這些提問當作起點,相信我們都能看見更多「重新思考」的裂隙,找到更多「面對挑戰」的策略,開創更多「共融共好」的未來實踐。

小括:「インクルーシブで尊重し合う」未来を拓く

高齢化社会の課題と向き合う先進的な取り組みとして、国家の全体的な政策の枠組みのもと、屏東県と国立成功大学人文社会センターチームは2017年末から密接なコラボレーションを徐々に展開し、竹田郷西勢村高齢楽智友善社区(竹田郷西勢村認知症の高齢者が住みやすいコミュニティ)の形成に向けた初期的な実践で連携してきた。そして、「屏安村」の持続的な発展はようやくその一歩を踏み出したばかりである。

認知症患者が住みやすいエリアの実践経験は、開放型ケア理想モデルの最も基本的な構築により、もともと介護に関する主要な責任を家庭が負うというロジックでは避けられない悪循環を改善しただけでなく、都市と地方の間にある距離から生まれるリソースの格差を埋めることにもなった。前段で言及した、コアとなる現実的なチャレンジのいくつかを振り返ってみると、認知症患者が住みやすいコミュニティの構築のほうに価値がある。認知症患者が住みやすいコミュニティの実践は、システム化されたリソースの調整と配分がアレンジされた状況において、「サポート人材に対するケア」と「コミュニティスペース」に、発揮しうる優れた機能をそれぞれの役割において発揮させただけでなく、ほとんどは家庭や個人が主に引き受ける責任を負っていた介護のコストを実質的に均等に分担させることになった。このほか、コミュニティの構築に取り組む過程で、コミュニティスペースを人に優しい形へと改善することにつながった。人の「価値と信念」は少しずつ変化を見せた。このような得難い貴重な変化は、評価しようがないほど価値あるものである。

「屏安村」の経験を参考にスタートし、加齢に伴って不可避となる介護のニーズと向き合った場合、一個人はどのような役割を演じることができるのか。家庭はどのような役割を演じることができるのか。コミュニティはどのような役割を演じることができるのか。学術機構はどのような役割を演じることができるのか。地方自治体はどのような役割を演じることができるのか。こうした問いかけを起点にすることで、私たちは「再思考」を通じて、それまで気付いていなかった点を見つけ出し、「課題に向き合う」場合の戦略を探し当て、「インクルーシブで尊重し合う」未来に向けたより多くの実践を生み出すことができると考える。

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