臺灣

朝陽科技大學與農民共譜人類健康糧食協奏曲

朝陽科技大学と農業生産者がともに奏でる人類の健康な食料協奏曲
專題文章 ( 特集記事 )
學校(学校) | 朝陽科技大學 作者(著者) | 應用化學系 錢偉鈞主任 USR Hub 潘倩慧主任
703閱讀數(閲読)

前言
台灣綜合糧食自給率,從1961年107%,一路下滑至2022年只剩30.7%。台灣擁有優良的農業種植環境,但是願意從事農業、生產糧食的人越來越少。全球糧食危機益趨險峻,台灣該如何自給自足呢?
對於傳統農村而言,農藥的使用是確保農作物品質及收成必要的一環。但是,化學農藥雖具有即時性與廣效性防治效益,但也伴隨殘藥隱憂、害蟲抗藥性、環境危害等問題。如何在兼顧環境保護、農業產能以及農耕人力議題下,振興台灣農業?

はじめに
台湾全体の食糧自給率は、1961年の107%から下落を続け、2022年にはわずか30.7%となりました。台湾は優れた農業生産環境を有していますが、農業に従事し、食料を生産したいと希望する人は減り続けています。世界的な食糧危機がますます深刻になるなか、台湾はどうすれば自給自足できるでしょうか。
伝統的な農村にとっては、農薬の使用は農作物の質や収穫を確保するために必要です。しかし、化学農薬は即効性があり、広範な病害虫防除効果が得られる反面、残留農薬の懸念や害虫の薬剤耐性、環境に対する負荷などの問題を伴います。環境保護や農業生産性、農業のマンパワーといった課題を網羅しながら、台湾の農業を振興するにはどうすればいいでしょうか。

一、 待解決社會問題
1. 農業生產力低落,農民耕種意願低落:台灣農業目前面臨一大困境,在於從事農業人力不足。老農夫因體能不堪負荷而無法農耕,年輕人因農產品收購價格過低,不願意投入農耕。

2. 農害防治造成環境污染:農田耕種過程,為確保農作物品質,而噴灑大量農藥防治蟲害,造成環境污染以及耕作者身體危害。

3. 台灣糧食自給率不足:2022年台灣綜合糧食自給率只剩30.7%。目前台灣在米、水產、蔬菜、肉、蛋類,自給率能夠穩定供給,但糧食作物提供了大部分人體所需的基本營養,例如澱粉(米、麥)、蛋白質(大豆)和油脂(花生、芝麻等),這類作物台灣產量少,多半仰賴進口,易受國際變動因素影響,造成物價大幅波動。

一、解決を必要とする社会問題
1.農業生産力の低下、農業生産者の耕作意欲の低下:台湾農業が目下直面している大きな問題は、農業従事者の人手不足です。高齢の農業生産者は体力的な問題から、農作業を行うことができません。一方、若者は農産物の買取り価格が安いために農業生産に参入しようとしません。

2.農業での病害虫防除による環境汚染:圃場で農業生産を行うさいには、農作物の品質を確保するために大量の農薬を散布して病害虫を防除するため、環境を汚染し、農業生産者の健康に影響を与えています。

3. 低水準にある台湾の食糧自給率:2022年、台湾全体の食糧自給率はわずか30.7%でした。目下のところ、台湾では米、水産物、蔬菜類、肉類、卵の自給率は安定していますが、人体が必要とする基本的な栄養素を供給する作物、例えば、デンプン(米、麦)、タンパク質(大豆)、油脂(落花生、ごま等)といったものは、台湾での生産量が少なく、ほとんどが輸入に頼っているため、国際的な変動の影響を受けやすく、価格が大きく変動しやすくなります。

二、 推動目標與願景

以「健康糧食永續」為願景。推動目標包括:
1、 建構健康農業環境:以友善環境農法,減少慣行農法資材對環境的衝擊,達到對土地、耕者以及消費者都友善健康的目標。

2、 永續農業耕作人力:透過科技運用、跨域專業整合,創建智慧新農業。提高農田生產效能及經濟價值,引領年輕人投入食農生產。

二、推進目標とビジョン

「健康的で持続可能な食料」をビジョンとします。推進目標は次の通りです。
1、健康的な農業環境の構築:環境にやさしい農法により、慣行農法の資材が環境に与える負荷を低減させ、土地、農業生産者、そして、消費者のいずれにとっても、やさしく健康であるという目標を達成します。

2、サスティナブルな農業生産を行うマンパワー:テクノロジーの運用や専門的な領域を越えたインテグレーションを通じて、新たなスマート農業を創出します。耕地の生産能力と経済的な価値を向上させ、農業による食糧生産へ若者たちを誘引します。

三、 計畫行動方案
1、振興台灣農業
為振興台灣農業,朝陽科技大學應用化學系及環境管理系師生團隊自2011年即進入台灣雲林縣進行農業生產輔導計畫,涵蓋麥寮鄉、臺西鄉、東勢鄉、四湖鄉、褒忠鄉及彰化縣大城鄉的農戶,每年約輔導130戶至今。以強化農田生產效能、改善農作物品質以及訂定農場經營策略三方面著手,期望能提高農民收益、改善生活水平。輔導內容包括:(1)農地土壤調查改善、植體分析及適栽作物之建議;(2)簡易氣象站設置及區域氣象資料評析;(3)協助農作物栽培管理;(4)農作物品質檢測(農作物中農藥殘留檢測);(5)農地試驗成效之經濟分析;(6)友善環境農法新資材運用。依序每年執行工作,持續關注土壤物化及肥力境況,以及農作物農藥及重金屬檢測之分析顯示,依照各農戶土壤物化及肥力境況、農作物農藥之分析結果,提供專業技能及資材,並派農業駐地人員隨時至現地關懷,協助農民解決農作物之病蟲害問題。依據歷年氣象趨勢,及時提醒輔導團隊和農友氣象變異狀況,進而減少天然災害之發生。

2、推動環境友善耕作
2016年導入友善環境農法,運用本校健康農糧中心所研發昆蟲性費洛蒙生化製劑於田間蟲害防治,並使用環境友善資材於病害管理及促進植物生長,更加提升農民對於安全、高品質農產品生產之概念,轉而使農作產品進一步質量提高,往打造「無毒」農產品品牌的目標邁進,提高農戶收益、創造雙贏局面。目前已實際推廣至雲林縣七鄉鎮220個農戶。8年來,成果不僅展現在農藥檢測百分百的安全合格率、高達95%無農藥檢出,更在極端氣候下,產量、品質均不受影響,迄今已協助10位農友通過有機轉型期及輔導16戶農友產銷履歷驗證通過。

3、雜糧復耕
2017年團隊與雲林縣褒忠鄉有才村合作,進行台灣雜糧復耕計畫,選擇以營養價值高且台灣農產缺乏的雜糧”黑豆”開始進行復耕。該農村農業生產力低落且農地休耕比例高,我們導入環境友善耕作農法,經過兩年的輔導耕種,已穩定生產。但是,農產品的收購價格一公斤僅有新台幣25元,這樣的結果讓多數農民怯步,而不願投入農業生產。這已經跳脫團隊原本設定的計畫目標,但是,耕種人力缺乏才是台灣農業根本問題。透過與農民溝通及校內跨系所團隊討論,提出多元化且創新的農產品加工應用方案,例如加工製造為黑豆咖啡、黑豆粉、黑豆茶,藉以提高農產品的收購價,並協助規畫建立當地品牌,行銷推廣,提升農產品價值,過新農業轉型,吸引年輕人願意投入,讓農業生產得以永續。2022年,以有才村之成功經驗,向北(二崙鄉),向南(元長鄉)進行地理幅員的擴散。更以打造雜糧生產的特色廊道,以雜糧復耕帶動環境永續議題深入在地農業生產思維與行動。

三、アクションプログラムの計画
1、台湾農業の振興
台湾農業を振興するため、朝陽科技大学の応用化学系と環境管理系の教員・学生チームは2011年から台湾・雲林県で農業生産指導計画をスタートさせました。麦寮郷、台西郷、東勢郷、四湖郷、褒忠郷及び彰化県大城郷の農家をカバーし、現在まで、毎年年間約130戸を指導しています。農業生産効率の強化、農作物の品質向上、農場経営戦略の策定という3方面から着手し、農業生産者の収益向上、生活水準の改善を図っています。指導内容は次の通りです。(1)農地の土壌調査と改善、植物体分析及び栽培適地作物の提案 (2)簡易気象ステーションの設置及び地域気象データアセスメント (3)農作物栽培管理の支援 (4)農作物品質の検査・測定 (農作物に含まれる残留農薬の検査・測定) (5)農地試験の効果に関する経済分析 (6)環境にやさしい農法のための新資材の運用です。これらの作業をこの順番で毎年実施し、土壌の物理性・化学性及び地力の状況について持続的に関心を払い、農作物の農薬及び重金属の検査・測定の分析結果を提示し,各生産者の土壌の物理性・化学性及び地力の状況、農作物の農薬の分析結果に応じて、専門的な技術と資材を提供します。それとともに、農業駐在スタッフを派遣し、随時、現地でコミュニケーションを図り、農業生産者による農作物の病害虫問題の解決を支援します。年ごとの気象状況に依拠して、タイミングを逸することなく指導チームと農業生産者に異常気象について注意を促し、自然災害の発生を抑制します。

2、環境にやさしい農業生産の推進
2016年、環境にやさしい農法を導入し、本学の健康農糧センターが研究・開発した昆虫の性フェロモン製剤を圃場の害虫防除で活用しています。また、環境にやさしい資材を病害虫管理と作物の生長促進に使用し、さらに、安全や高品質な農産物生産に対する農業生産者の考え方を向上させました。そこから転じて、農業生産物の質と量をさらに高め、また、「無害な」農産物ブランドの確立という目標に向かって進み、農業生産者の収益向上とウインウインの状況の創出を図ります。目下のところ、すでに雲林県七郷鎮の農業生産者220戸に対して実際に普及を図っています。この8年間の成果としては、農薬の検査・測定において、現在、100%の安全合格率と、農薬が検出されない率として95%を達成しているほか、気象上の悪条件にあっても、生産量、品質ともに影響を受けることなく、これまでに、農業生産者10人に対して有機移行期の認証取得を支援したほか、農業生産者16人にトレーサビリティ認証取得についてアドバイスを行いました。

3、雑穀生産の復活
2017年、チームは雲林県褒忠郷有才村と協力し、台湾雑穀生産復活計画を実施し、栄養価が高く、かつ、台湾での農業生産が限られている雑穀として「黒豆」を選んで栽培の復活に着手しました。この農村では、農業生産力が低く、かつ、農地の休耕率が高い状態にありました。私たちは環境にやさしい耕作農法を導入し、2年間の耕作指導を経て、すでに安定的な生産を行うに至っています。しかし、農産物の買い付け額はキロ当たり25新台湾ドルにすぎず、このような結果に多くの農業生産者がしり込みし、農業生産に取り組もうとしませんでした。これはすでに、チームがもともと設定した計画目標とは異なりますが、農業生産のマンパワー不足は台湾農業の根本的な問題です。農業生産者とのコミュニケーションと学内での専攻を越えたチーム討論を通じて、黒豆コーヒーや黒豆パウダー、黒豆茶の加工・製造など、多様かつ斬新な農産物加工の応用プランを提示しました。これにより、農産物の買い付け額の引き上げを図り、地元ブランドの確立やプロモーションの計画を支援しました。また、農産物の価値の向上を図るほか、新たな農業への転換を通じて、若い人たちが参加したいと思うように促し、農業生産が持続可能なものとなるようにしています。2022年には、有才村の成功体験をテコとして、北へ (二崙郷)、また、南へ(元長郷)と地理的な範囲の拡大を図りました。さらに、雑穀生産という特徴的な回廊の構築と雑穀生産復活の動きにより、環境の持続可能性という課題が地元における農業生産の考え方やアクションに組み込まれています。

四、 雜糧復耕示範區

由有才村的黑豆復耕行動中,建立了農村輔導轉型的樣板,以下以耕作輔導及提升農民耕作意願兩部份,說明我們如何與農民合作,讓農業跳脫傳統,永續生產。

1、 環境友善耕作輔導

(1) 建立學習點,駐地同耕現地輔導

A、 於社區建立「學習點」,透過在地組織之推薦與評估,以及長期合作輔導的農民,號召有興趣參與之農民。

B、 培訓課程:包括栽培技術觀念、新資材的使用方法。

C、 諮詢輔導,依現況及時協助:
(A) 依據田間及環境現況,及時提供田間管理及病蟲害防治方法、給予適當栽種及資材使用建議。
(B) 天災應變與緊急突發事件即時問題反應給輔導團隊,共同討論擬定因應策略,立即協助處理現地相關事項,協助農民解決問題。
(C) 協助問題土壤或是植株採集及運送,解決農友問題。

(2) 環境友善耕作技術導入
(1) 蟲害防治:以昆蟲性費洛蒙為核心之防治方法,搭配施用微生物製劑,推動包含害蟲密度監控、成蟲誘殺及幼蟲撲殺等防治策略,架構蟲害綜合防治系統。
(2) 耕種環境病害管理與「環境性生理障害」:依據復耕環境特性,以拮抗微生物、土壤改良劑、抗蒸散劑或植物油之使用以及栽培管理措施,改善土壤、水分等環境及逆境管理,強健作物抗病能力,降低農藥使用,提升栽種效率為目標。
(3) 有機營養液:以具有豐富礦物及腐植質之天然營養資材、優質之微量元素與天然生長激素,並配合以微生物醱酵製作之有機營養液,針對作物生長特性做適量均衡之施用。

(3) 種植環境監控及評估

環境監控項目包括田區土壤、灌溉用水與土壤肥力分析。透過朝陽科大之實驗設備與檢驗技術,進行八種重金屬檢驗、物理化學性質及植物營養成分分析,以確保土壤之乾淨性。相關數據可供栽種前之規畫,提供更精確之種植策略。栽種過程中,定期採集田區土壤與灌溉用水,隨時掌控土壤與灌溉水中重金屬濃度及相關物質變化,並將檢測結果即時回饋農民,立即掌握作物生長過程中環境的品質。

同時監控該農業地區,可能產生之各項污染或蟲害,以持續性之定期檢測,降低農地廢耕、汙染等環境風險威脅,並維持適當的農耕系統,落實永續的農地管理目標。

2、 以農產品加值,提升農民耕作意願

提升農產品價格,提高農民收入,這是能讓農民願意繼續投入耕作的唯一方法。只有農民願意繼續投入農業,台灣糧食自給率才能提升,人類糧食的供應才能不間斷。

(1) 多元加工技術輔導

2019年,經由兩個月的努力,我們找到了第一家廠商”寶島咖啡”,願意以一公斤60元,收購經由友善耕作所生產的黑豆,對於團隊及農民是一劑強心針。我們也開始系統化去分析並尋找通路。

(1) 蒐集目前市面上雜糧相關之加工產品,分析其經濟價值,以選定加工方式,規劃設計雜糧加工產品品項。
(2) 與有經驗之社區或業者進行交流,如雲林縣元長鄉、屏東縣內門鄉以及苗栗頭份地區的黑豆加工業者,引薦加工方法及加工品品質管理方法以協助建置生產基地與器具設施。
(3) 配合地區特色開發嶄新農產品加工方式及相關產品發展形成當地特有產品,以開發非咖啡因休閒飲品為優先。
(4) 藉由跨領域教師研發團隊開發雜糧加工及應用之專案研究,為雜糧找到更多元之應用及加值之可能,例如發展完全素食可用之乳酸菌生產。

(2) 創新行銷推廣

(1) 創立地區農產品品牌「有才黑豆」,開創原料供應與新創產品並行之地方黑豆品牌。
(2) 品牌包裝及行銷
A. 結合朝陽科技大學專業以及從栽種至收成,層層農產品檢驗把關,建立「有才黑豆」品牌健康、營養形象。
B. 透過創新栽種模式,農民栽培經營理念,以及在地文化特色,賦予農作物具有溫度的在地故事。開拓營銷通路,建立品牌,創造持續穩定之經濟效益。
C. 協助進行市場及通路分析,選擇次一期栽種雜糧品項,讓農產業的經營成效以及經濟成長能夠有效取得最大發展效益。

四、雑穀生産復活モデル地区

有才村で黒豆の生産復活のアクションを実施するなかで、農村で転換を指導するためのモデルを構築しました。以下においては、農業生産に対する指導及び農業生産者の生産意欲向上という2つの分野について、農業生産者と協力し、伝統的な農業から持続可能な生産へと脱皮するため、私たちがどのように取り組んだかについて説明します。

1、環境にやさしい農業生産指導

(1)学習拠点の構築と、現地に駐在し、ともに耕作する指導

A、コミュニティに「学習拠点」を構築し、地元組織の推薦や評価を通じて、また、長期的に協力して指導している農業生産者から、参加に興味を持つ農業生産者に呼び掛けました。

B、養成カリキュラム:栽培技術に対する考え方や新たな資材の使用方法を含みます。

C、コンサルティング、現状に応じたタイムリーな支援:
(A)圃場及び環境の現況に依拠して、圃場管理及び病害虫防除の方法をタイムリーに提供し、適切な耕種及び使用する資材について提案を行いました。
(B)自然災害への対応と緊急の突発的な事象には、指導チームが問題に即応します。共同で対応戦略の策定について話し合い、即座に、現地の関連項目に対する処理に当たり、農業生産者による問題解決を支援しました。
(C)問題のある土壌あるいは株の採取・運送、農業生産者による問題解決を支援しました。

(2)環境にやさしい農業生産技術の導入
(1)病害虫防除:昆虫の性フェロモンを中心とする防除方法に、微生物製剤の施用を組み合わせ、害虫密度の制御、成虫の誘殺及び幼虫の殺処分などの防除戦略を推進し、総合的な害虫防除システムを構築しました。
(2)農業生産環境における病害管理と「環境に起因する生理障害」:復活生産を行う環境の特性に基づき、拮抗微生物や土壌改良剤、抗蒸散剤あるいは植物油の使用、及び栽培管理対策により、土壌や水分などの環境、不利な条件管理の改善、作物の病害に対する抵抗力の強化、農薬使用の抑制、栽培効率の向上を目標としました。
(3)有機養液:豊富なミネラルと腐植質を含む天然の栄養資材、良質な微量元素と天然の成長ホルモンに、微生物発酵を組み合わせて製造した有機養液により、作物の生長特性に合わせて適切にバランスよく施用しました。

(3) 農業生産環境の制御及び評価

環境制御の項目には、圃場の土壌、灌漑用水、土壌の地力の分析が含まれます。朝陽科大の実験設備と検査技術を通じて、8種類の重金属の検査、物理的・化学的な性質と植物栄養成分の分析を実施し,土壌の健全性を確保しています。関連データは栽培前の計画立案に生かし、より正確な栽培戦略を提供しました。栽培の過程においては、圃場の土壌と灌漑用水を定期的に採取し、土壌と灌漑用水に含まれる重金属の濃度と関連物質の変化を随時把握します。その検査結果は直ちに農業生産者にフィードバックし、作物の生長過程において環境の品質をすみやかに把握できるようにします。

同時に、対象となる農業地域をモニタリングし、生じうる各種の汚染や虫害に対する定期的な検査・観測を継続的に実施します。これにより、農地の耕作放棄や、汚染などの環境面のリスクや脅威を抑制するとともに、適切な農耕システムを維持し、持続可能な農地管理という目標を実現しました。

2、農産物価格を高め、農業生産者の生産意欲を高める

農産物価格を引き上げ、農業生産者の収入を増加させることは、農業生産者に農業を続けたいと思わせる唯一の方法です。農業生産者が農業を継続しようと考えて、はじめて、台湾の食糧自給率は上昇し、人々への食糧供給を継続することができます。

(1)多様な加工技術の指導

2019年、私たちは2カ月間の取り組みの末に、環境にやさしい栽培によって生産された黒豆をキロ当たり60新台湾ドルで買い上げる最初の製造業者「フォルモサコーヒー」を探し当てました。これは、チームと農業生産者にとって大きな弾みとなりました。私たちは、体系的な分析や販路開拓をスタートしました。

(1) 現在市場に流通している雑穀関連の加工商品を収集し、その経済的な価値を分析し、加工方法を選定することによって、雑穀加工商品についての企画・デザインを行いました。
(2) 雲林県元長郷や屏東県内門郷、苗栗頭份地区の黒豆加工業者など、経験豊富な地域や事業者との交流を通じて、加工方法や加工品の品質管理方法について推薦・紹介し、それにより、生産拠点やと機器・設備の整備について支援を行いました。
(3) ノンカフェインのレジャードリンクの開発を優先する形で、地域の特徴に応じた斬新な農産品加工方法や関連商品を開発し、地域特有の商品の発展を図りました。
(4)領域横断的な教員たちの研究開発チームにより、雑穀の加工・応用のプロジェクト研究 を発展させ、ヴィーガンにも対応した乳酸菌生産の発展など、より多様に雑穀の応用を図り、雑穀に価値を付加する可能性を探りました。

(2)独創的なプロモーション

(1)地域の農産品ブランド「有才黒豆」を打ち出し、原料供給と新たな商品開発が並行する黒豆の地域ブランドを創設しました。
(2)ブランドパッケージ及びプロモーション
A. 朝陽科技大学の専門性と植え付けから収穫に至るまで繰り返し行われる農産品検査やチェックを組み合わせることで、「有才黒豆」ブランドの健康的で栄養価の高いイメージを確立しました。
B. 新たな栽培モデルや農業生産者の栽培経営理念、そしてローカルな文化の特徴を通じて、温かみのある地域のストーリを農作物に付与します。販路開拓やブランドの確立により、持続性のある安定的な経済効果を生み出します。
C. 次の段階で栽培する雑穀の種類を選定するための市場や販路の分析を支援し、農業経営の有効性と経済成長を最大化させます。

五、 總結
在整個農業改造的過程中,新技術及新思維的注入是關鍵。從外部進行的改造,僅能創造短期績效,唯有從農村內部,農民的觀念改變,才能讓農業持續進步。友善環境耕作,是對於人類生存環境永續的實踐,但是當農民不再耕種,所有農業技術工法只是空談。團隊原始初衷,只想運用學術研發成果改變農民生產方式,打造友善農業環境,但是當團隊進入農村後,與農民站在一起,用他們的視野,才能真正看到農民的問題與需求。團隊歷經13年,持續陪伴當地農民,讓農民認識及接受新的耕作技術與思維,並協助農民開創多元產銷通路,提高農產品經濟價值。農村進化後,才能吸引年輕人投入農業,學術研發落實於農村才有其價值。這是學術研究與農村合作的典範,當雙方有相同的視野與願景時,才能創建社會共融的美好,共同為人類健康糧食的永續生產而努力。

五、結び
農業改革の全体的なプロセスにおいては、新たな技術や新たな考え方を注入することがカギとなります。外から進める改革は、短期的な効果を生み出すことができるだけです。農業生産者の考え方を変え、農業を持続的に進歩させることができるのは農村内部から改革があってのことです。環境にやさしい農業とは、人類の生存や環境の持続可能性に対する実践ですが、農業生産者が作物の栽培をやめてしまえば、農業に関する技術や工法はいずれも空論に過ぎません。チームは当初、学術的な研究・開発の成果で農業生産者の生産方式を変え、環境にやさしい農業を構築することだけを考えていましたが、農村に入った後は、農業生産者と立場をともにし、かれらの視点を持つことで、ようやく本当の意味で、農業生産者が抱える問題とニーズを見究めることができました。チームは13年間にわたって地元の農業生産者に寄り添い続けることにより、農業生産に対する新たな技術と考え方を農業生産者に理解・受容してもらい、また、農業生産者が多様な生産や販売チャネルを構築できるよう支援し、農産品の経済的価値を高めました。農村が進化することによってこそ、若い世代を農業参入へと引き付けることができ、学術的な研究開発は農村において実施されてこそ価値を持ちます。これは、学術的な研究と農村による協力モデルであり、双方が同じ目線とビジョンを持つ時に、インクルーシブな社会の輝きが生まれ、人類のために健康的な食料を持続的に生産するため、ともに努力することができるのです。

六、 學生分享
資通系專題生 吳柏誠 同學

六、学生の感想
情報通信系在籍の呉柏誠さん

圖:資通系專題生 吳柏誠 同學
圖:情報通信系在籍の呉柏誠さん

看到我開發的智慧監控蟲害系統,實踐在場域中,讓農友更容易掌握蟲害密度的情況,提前做好防治工作,非常有成就感。

私が開発したスマート害虫モニタリングシステムがフィールドで実際に稼働することで、農業生産者は害虫の密度に関する状況を容易に把握することができ、事前に防除作業を行うことができます。その様子を見て、非常に達成感を覚えました。

應用化學系專題生 吳克翰 同學

応用化学系在籍の呉克翰さん

圖:應用化學系專題生 吳克翰 同學
圖:応用化学系在籍の呉克翰さん

我協助場域將農作物進行八大營養素檢測,學習化學分析技術。以前覺得艱澀難懂的理論,一下開通了。

私はフィールドで農作物の八大栄養素の検査・測定を手伝い、化学分析技術を学びました。かつては、難解で理解できなかった理論も、今ではわかるようになりました。

七、 照片

七、写真

圖:性費洛蒙生物製劑及誘蟲裝置
圖:性フェロモン生物製剤と害虫誘引装置
圖:性費洛蒙生物製劑及誘蟲裝置
圖:害虫モニタリングシステムのフレーム
圖:蟲害監控系統之架構圖
圖:黒豆栽培圃場での研修
圖:黑豆種植田間教學
圖:黒豆栽培圃場での研修
圖:參與計畫學生於有才場域建置蟲害監控系統
圖:計画に参画する学生が有才のフィールドで虫害モニタリングシステムを設置
圖:開發黑豆相關產品
圖:黒豆関連商品の開発
文章分享 (シェア)