速寫士林學—透過畫筆認識地方
壹、 「漫遊八芝蘭・速寫士林學」畫展的誕生
繪畫是一種藝術呈現,也是一種溝通工具,帶觀者進入繪者所看見的世界,而我們也透過一幅幅的在地街景畫作,帶大家認識這個新舊交融的士林。
東吳大學USR計畫「文化永續‧城市創生:士林學之建構」,以「文史保存」與「在地人才培育」為主旨,期望能重現士林消失的集體記憶,並有系統的建構屬於的士林文史資料庫。對於認識在地,我們認為不只能透過文字的管道,畫作亦是清楚明瞭又能直接打進觀者心中的媒介。本計畫遂與士林在地速寫畫家郭正宏老師合作,於2023年10月舉辦為期一個月的「漫遊八芝蘭・速寫士林學」郭正宏速寫創作個展,展場中皆為士林的重要景點、廟宇、建築或是街景的畫作,以及相關作畫工具和計畫成果、出版品等展示,讓師生或校外朋友在經過校園時,也能一窺士林風貌。
郭正宏老師,擅長城市現場觀察手繪速寫,是首位在臺北城市街頭教授「城市速寫」繪畫的老師,並透過前往歐亞澳各大洲演講、授課及展覽,將臺灣美麗景緻透過畫筆,給更多國際藝術家看見。郭老師出生於士林、成長於士林,畫作中溫情自然流露,每一幅都是說不盡的地方故事。就像他所說「整個城市,都是我的畫室」,此次老師以士林為畫室,記錄下在地建築景點、大街小巷的角落,透過速寫描繪出的他眼裡的士林,帶大家漫遊這座似熟悉又陌生的芝蘭古都。
一、「八芝蘭を漫遊・士林学をスケッチする」絵画展の誕生
絵画はひとつの芸術表現であり、ひとつのコミュニケーションツールでもあり、見る人を描き手が見た世界へと導く。そして、私たちも、地域の街の風景を描いた一幅の作品を通して、新旧が交わる士林について伝える。
東呉大学USRプロジェクト「文化の持続可能性‧都市創生:士林学の構築」は、「文化と歴史の保存」と「ローカルな人材の育成」を主旨とし、士林の失われた集合の記憶を蘇らせ、士林に関する系統的な文化歴史データベースの構築を目指す。ローカルに対する認識については文字によるチャネルを通じてなされるだけではなく、絵画という媒体も、見る人の心に訴えると考えている。本プロジェクトは2023年10月、地元士林で活動するスケッチ画家の郭正宏先生と連携し、「八芝蘭を漫遊・士林学をスケッチする」と題する郭正宏スケッチ創作個展を1カ月にわたって開催した。会場に展示された作品はいずれも士林の主要な景観、寺廟、建物や街の風景であり、また、作画に関連した画材やプロジェクトの成果物や出版物などを展示し、教員や学生、また、学外の関係者がキャンパスを通りかかったときに、士林の表情を窺えるようにした。
郭正宏先生は、都市の風景をその場でスケッチをすることを得意とし、都市台北の街角で「アーバン・スケッチ」の指導を初めて行った絵画教師である。欧州、アジア、豪州を訪れ、講演や指導、展覧会を通じて、絵筆を通じて台湾の美しい風景を数多くの国際的なアーティストに伝えている。士林に生まれ育った郭先生の作品からは、温かみが自然に伝わり、作品の一枚一枚が語り尽くせない土地の物語である。郭先生自身がいう「街全体が私のアトリエ」のように、今回、郭先生は士林をアトリエに見立て、士林の建築の見どころ、通りや路地などの一角を記録し、スケッチを通して郭先生の眼に映る士林を描き、私たちがよく知っているようで知らない古都芝蘭(士林)を案内してくれる。
貳、 如何用「畫」話出地方人文之美
此次畫展共展出十三幅在地人文和街景相關畫作,包括東吳大學、神農宮、惠濟宮、慈諴宮、三玉宮、天德宮、有應公媽廟、美崙街口、舊街巷弄、臺北表演藝術中心等地點,雖然不一定都是國際知名的地標,但對於士林三百年來的歷史與環境變遷來說,卻都是非常重要的痕跡。神農宮是士林最古老的廟宇,也是在地人曾經的活動與信仰中心,但隨著都市道路的變遷,如今隱身在捷運站附近的巷弄裡,鮮少同學認識;又或是日常會經過的小巷,雖然我們不曾駐足停留,但它曾是地方水圳的重要幹道,直到失去功能並被填平成馬路,變成今日的模樣,或許十多年後,這裡的街景將再度改變,郭老師透過手裡握住的枯枝筆,訴說著過去的歷史,現今的所見以及對於未來的好奇與擔憂。因此若想認識在地、理解在地,就不能不知道這些畫裡的世界。
畫展,不全然只能讓觀眾單方面欣賞畫作,在為期一個月的展期中,計畫還安排「速寫體驗課程」,郭老師除了講述速寫時需要的工具該如何使用以及相關注意事項,更讓大家拿起畫筆,直接體驗速寫,讓參與師生可以拾起對速寫的興趣,成為一位生活畫家,記錄下更多的景色,消遣創作之餘,也對於人文地景有所貢獻,大家除了看見士林學,也能一起創造士林學。課堂當中,郭老師請學員們速寫士林新街區中的仿巴洛克建築「德福診所」,或是由知名建築師王大閎先生所設計的東吳大學外雙溪校區的招牌拱門,即便是一樣的景點,每個人卻都畫出不一樣的風格,但也代表著每個人獨特的感受與心境。
除了常設展與速寫體驗課程,計畫亦在學校上課期間舉辦多場畫展導覽,透過計畫培育的導覽人員,向學校裡的師生同學或是經過學校的貴賓朋友們介紹這個畫展的主題與目的、計畫的主軸、以及郭老師常用的作畫工具與最重要的畫作介紹,導覽員細心介紹每幅畫中景點的歷史脈絡或人文故事,讓這些畫增添更多溫度與人情味,聽者也因此彷彿遊歷了一遭士林大街小巷的各式風情。
在郭老師一幅幅描繪在地景色的畫作引導下,我們可以在有限的空間裡看見更多不同的士林,甚至是引發大家心中對於實地探索的好奇與興趣。這些畫作除了承載士林美景,更是「士林學」意念具象化的表現,是了解在地文史重要的第一步,並促進當代藝術創作與學術研究之整合。
二、ローカル文化の美しさを「絵画」でどう表現するか
今回の絵画展には、東呉大学、神農宮、恵済宮、慈諴宮、三玉宮、天徳宮、有応公媽廟、美崙街口、旧市街の路地、台北パフォーミングアーツセンター(TPAC)といった地域の文化や街の風景に関連した作品13点が展示された。すべてが国際的に知られたランドマークというわけではないが、士林の300年にわたる歴史と環境の変遷という点から言うと、いずれも非常に重要な痕跡だといえる。神農宮は士林最古の歴史ある寺廟だが、かつては土地の人たちにとっての活動や信仰の中心でもあった。しかし、都市の道路の変遷に伴い、現在のように、MRTの駅近くにある路地裏に隠れてしまい、ここを知る学生は非常に少ない。あるいはまた、足を止めることはないが普段歩いている路地も、かつては地域の水路の基幹的な流路であった。しかし、その機能が失われ、埋められて道となり、現在に至っている。もしかしたら10数年後、この街の風景は再び変化するかもしれない。郭先生は、手に握った小枝ペンを通して、過ぎ去った歴史、今、眼にしているもの、未来に対する興味と憂いを訴えかける。ローカルを知り、ローカルを理解したければ、この絵の世界を知らなければならない。
絵画展では、来場の方に一方的に絵画を鑑賞してもらうだけでなく、1カ月間の会期中に「スケッチ体験講座」を設けることにした。郭先生には、スケッチに必要な道具の使い方と関連する注意事項について説明していただいただけでなく、参加者に実際に絵筆を握らってもらい、直接スケッチを体験してもらることで、参加した教員と学生はスケッチの面白さに気付ことができた。生活を通じて絵を描くひとりの画家として、多くの景色を記録し、創作の合間に、文化的な景観に対する貢献として、参加した人たちはみな、士林学を知るだけでなく、ともに士林学を創造することができた。講座のなかで、郭先生は学生たちに士林の新しいエリアにあるバロック様式の「徳福診所」や、著名な建築家の王大閎氏が設計した東呉大学外双溪キャンパスの入り口にあるアーチ型の門をスケッチするよう指示すると、同じポイントでありながら、各自それぞれ異なるスタイルで描いておりし、それぞれの感じ方と心境を表現していた。
常設展とスケッチ体験授業のほか、プロジェクトでは大学の学期中に絵画展のツアーを何度も実施した。プロジェクトが育成したガイドが、大学の教員や学生、あるいは、来校した賓客に、絵画展のテーマや目的、プロジェクトの柱、郭先生がよく使う作画のための道具や主要な作品について紹介した。ガイドは絵画に描かれている場面の歴史的なコンテキストや文化に関する物語を丁寧に紹介し、作品に温かみや人情味を添えた。聞き手はあたかも士林の大通りや路地のさまざまな風情のなかを巡り歩いているような気分になった。
郭先生が描いた一枚一枚の士林の絵画によって、私たちは、限られた空間のなかで、より多様な士林を見ることができ、また、実際に現地に行ってみたいという好奇心や興味をおぼえた。これらの絵画は、士林の美しさを伝えるだけでなく、「士林学」という考え方を具象化した表現でもある。それは、士林の文化や歴史を理解するための重要な第一歩であり、現代芸術の創作と学術研究の統合を促すものでもある。
參、 地方文史的傳承展望
此次展覽,我們發現東吳雖然沒有美術相關科系,但有許多師生其實對於藝術充滿興趣與嚮往,更重要的是,我們也發現許多學生天天騎車來學校,或搭車到捷運士林站,對於士林的了解卻僅僅只有東吳大學、故宮或士林夜市等知名景點,對於地方上的歷史人文或是生態景觀大多數是陌生的,這也讓我們體會到這場畫展除了藝術交流外,還發揮了傳達地方特色的重要功能與精神。
如同前面文字所述,傳遞地方訊息不是只能透過文字與書籍,透過更多方式呈現可以讓地方學變得更加有趣,同時也可以觸及到更多面向不同的受眾。此次的畫作是一種方式,計畫過去也透過例如小手冊、明信片、地圖摺頁等方式將我們認為珍貴的資訊或畫面紀錄下來,現在也與同學們合作,即將發行士林地區歷史相關的繪本以及桌遊,希望可以透過他們的創意帶來更多人認識地方的機會。
這次與郭老師的合作實屬榮幸,透過地方人才的手藝,將地方人文風采加以描繪,並與計畫攜手傳達地方文化,是我們在地方實踐的一種方法。士林並不只有大家常聽到的士林夜市,陽明山、社子、天母、後港等地區都是組成士林的重要元素,未來我們計畫與郭老師將持續合作,把更多郭老師筆下的士林美景結合計畫所蒐集到的資訊加以結合,給大眾呈現出更多面貌的士林學之美。
三、ローカルな文化と歴史の継承に対する展望
今回の展覧会で私たちは、東呉大学には美術関係の学科はないものの、実は芸術に興味やあこがれを抱いている教員や学生が大勢いること、そして何より、日々バイクで登校したり、バスでMRT士林駅へ行く学生たちの多くが、士林に対する理解といえば、わずかに東呉大学、故宮、あるいは士林夜市といった有名なポイントに限られ、地域の歴史や人文、あるいはエコロジカルな景観については、ほとんどなじみがないということがわかった。こうしたことから、芸術に関する交流とは別に、今回の絵画展が地域の特徴を伝えるという重要な機能と精神を担っていることに気付かされた。
すでに述べたように、地域の情報を伝えるのは、テキストや書籍だけではなく、より多くの方法を通じて地域研究をより豊かにすると同時に、より多くのさまざまな読者にアプローチすることがきる。今回実施した絵画制作はひとつの方法であり、プロジェクトではこれまでに、たとえば、小冊子、絵はがき、折り畳み型の地図などの方法を通じて私たちが貴重だと思った情報やシーンを記録してきたが、現在は学生たちとも協力して、士林地区の歴史に関する絵本とボードゲームを発行することにしている。彼らの創意工夫が、より多くの人に士林を知ってもらう機会になればと期待する。
今回、郭先生とご一緒することができ大変光栄に思っている。地域の名士の職人技を通じて、地元の文化を描き、プロジェクトとともに地元の文化を伝えていくことは、地元で実践できることのひとつである。士林は、だれもが知る士林夜市だけでは決してなく、陽明山、社子、天母、後港なども士林を構成する重要な要素である。プロジェクトは今後も郭先生と協力し、郭先生の筆による、より多くの士林の美しい風景と、プロジェクトが収集した情報と結び付け、士林学の多面的な美しさを世に問うていく。