日本

龍谷大學政策學院之地方合作型教育所辦「互惠學習社區」之形成

龍谷大学政策学部Community Based Learningによる「学び合いのコミュニティ」の形成
方案推動與歷程分享 ( プログラム&プロセス紹介 )
學校(学校) | 龍谷大學地方公共人才培育・政策制定研究中心(LORC)(龍谷大学地域公共人材・政策開発リサーチセンター(LORC)) 作者(著者) | 久保友美(久保友美)
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摘要
Community Based Learning(地方合作型教育,下稱CBL),是美國波特蘭州立大學積極採用的學習方式,該方式以團隊或專案之型態解決面臨的問題,目標在於讓學生與社區民眾並肩相互學習、獲得成長,建構得以雙向學習之社區。龍谷大學政策學院將CBL編入了學程。

アブストラクト
Community Based Learning(以下、CBL)は、アメリカのポートランド州立大学で積極的に導入されてきた学修方法である。チームもしくはプロジェクトとして課題解決に取り組む。学生とコミュニティの人々が共に学び合い、成長することを目指している。双方向で学び合えるコミュニティを構築している。龍谷大学政策学部では、CBLをカリキュラムに組み込んでいる

本文之目的在於,對龍谷大學政策學院之CBL企畫所辦之「互惠學習社區」,論述其架構經過及要素。本文中之「互惠學習社區」,係指由大學(學生、教員)及地方(地方居民、地方政府職員等)組成之互惠共同體,透過CBL企畫,累積、分享解決地方問題、推動地方活化之相關知識、經驗及專業。所有CBL相關人士皆能自由接觸共同體,活用因此獲得之見識,以地方公共人才(=跨越公私部門,協調地方公共活動之人才)之姿活躍於地方社會。

本稿の目的は、龍谷大学政策学部CBLプログラムによって「学び合いのコミュニティ」が形成される過程や要因について論じることである。本稿における「学び合いのコミュニティ」とは、CBLを通して大学(学生・教員)と地域(地域住民、自治体職員など)が地域課題の解決、地域活性化に関する知識や経験、ノウハウを蓄積・共有する互恵的な共同体を意味する。その共同体にはCBLに関わる全ての人々が自由にアクセスでき、そこで得た知見を生かして地域公共人材(=セクターを越えて、地域の公共的な活動をコーディネートできる人材)として地域社会で活躍する仕組みを指す。

透過對龍谷大學政策學院CBL企畫的合作夥伴進行問卷調查,或是對參與學習的學生進行訪談,可知構成「互惠學習社區」要素有三:①政策學院特有的高配合度②工作坊效果③CBL之營運體制。為延續、發展該「互惠學習社區」,本文將就1)地方政府健全環境、2)提供學生畢業後仍可參與社區之場域,兩者之必要性論述。

龍谷大学政策学部CBLプログラムの連携先へのアンケート調査や受講した学生へのインタビュー調査を通して、「学び合いのコミュニティ」が形成される要因について①政策学部特有の密着度の高さ ②ワークショップの効果 ③CBLの運営体制を挙げた。その「学び合いのコミュニティ」を継続・発展させていくためには1)自治体による環境整備、2)卒業後も関わることのできる場の提供の必要性を述べた。

圖:照片 學生參加地方祭典
圖:写真 地域の祭りに参加する学生達

1.龍谷大學政策學院之CBL企畫
CBL是美國波特蘭州立大學積極採用的學習方式,該方式以團隊或專案之型態解決面臨的問題,目標在於讓學生與社區民眾並肩相互學習、獲得成長,建構得以雙向學習之社區。(白石教授等(2021))

1.龍谷大学政策学部のCBLとは
CBLは、アメリカのポートランド州立大学で積極的に導入されてきた学修方法である。チームもしくはプロジェクトとして課題解決に取り組む。学生とコミュニティの人々が共に学び合い、成長することを目指している。双方向で学び合えるコミュニティを構築している。(白石ほか(2021))

龍谷大學之地方公共人才培育・政策制定研究中心(LORC)長期與波特蘭州立大學就CBL相關議題,進行共同研究。汲取該研究成果,龍谷大學政策學院將CBL編入學程。櫻井博士、久保博士(2022)對CBL做出以下特徵說明:授課期間分有半年及全年,亦有連續2年的課程,期間將與公部門、企業私部門、市民私部門及多處社區合作,以當天來回、外宿之實地學習型態造訪當地。如此設計具有「團隊成員跨學年、跨小組研討會」「進入並了解實際社會」「發掘問題並思索解決方案」之特徵。

龍谷大学 地域公共人材・政策開発リサーチセンター(LORC)では、ポートランド州立大学とCBLに関する共同研究を行ってきた。その研究成果を踏まえ、龍谷大学政策学部では、CBLをカリキュラムに組み込んでいる。櫻井・久保(2022)は、CBLについて以下の特徴を述べている。授業期間は半年と通年、連続で2年間受講できる授業もある。実施にあたっては公的セクター、企業セクター、市民セクターと多様なコミュニティと連携する。日帰りおよび宿泊を伴うフィールドワークで現地を訪れる。「学生が学年やゼミを超えてチームを組む」「実社会に出て話を聞く」「課題を発見し解決策を考える」という特徴がある。

本文之目的在於,透過龍谷大學政策學院CBL企畫合作夥伴之問卷調查,參與學生之訪談,論述CBL所辦「互惠學習社區」之架構經過及要素。

本稿の目的は、龍谷大学政策学部CBLプログラムの連携先へのアンケート調査や受講した学生へのインタビュー調査を通して、CBLによる「学び合いのコミュニティ」が形成される過程や要因について論じることである。

本文中之「互惠學習社區」,係指由大學(學生、教員)及地方(地方居民、地方政府職員等)組成之互惠共同體,透過CBL企畫,累積、分享解決地方問題、推動地方活化之相關知識、經驗及專業。所有CBL相關人士皆能自由接觸共同體,活用因此獲得之見識,以地方公共人才(=跨越公私部門,協調地方公共活動之人才)之姿活躍於地方社會。(圖1)

本稿における「学び合いのコミュニティ」とは、CBLを通して大学(学生・教員)と地域(地域住民、自治体など)が地域課題の解決、地域活性化に関する知識や経験、ノウハウを蓄積・共有する互恵的な共同体を意味する。その共同体には、CBLに関わる全ての人々が自由にアクセスでき、そこで得た知見を生かして地域公共人材(=セクターを越えて、地域の公共的な活動をコーディネートできる人材)として地域社会で活躍する仕組みを指す。(図1)

圖:1 「互惠學習社區」概念圖
圖:1 「学び合いのコミュニティ」概念図

2.CBL對學生及地方居民之影響
為考察企畫為學生、地方居民帶來的變化,我們進行了問卷調查及訪談。下為對龍谷大學政策學院CBL企畫之合作夥伴,進行問卷調查之概要。

2.CBLによる学生と地域住民の変化
学生、地域住民にどのような変化が見られたのかを考察するためにアンケート、インタビュー調査を行った。龍谷大学政策学部CBLプログラムの連携先へのアンケート調査の概要は以下の通りである。

調查期間:2018年10月~11月
調查對象:CBL企畫之合作地方政府(6處地方政府)
調查方法:問卷調查
提問項目:龍谷大學CBL企畫與其他大學做法之比較、實施龍谷大學CBL企畫後的好處、地方上的變化等

調査期間:2018年10月~11月
調査対象:CBLプログラムの連携先自治体(6自治体)
調査方法:アンケート調査
質問項目:龍谷大学CBLと他大学の取組比較、龍谷大学CBLを実施してよかった点、地域の変化等

CBL企畫為地方居民帶來些許變化。此處要特別留意,當學生以第三者身份加入地方活動時,對地方居民產生了刺激。問卷中出現這樣的回答「學生作為促進者(=facilitator,議論促進者)參與,是誘發對話、造鎮興趣之契機」「對地方而言,來自大學生的新刺激,是地方活動的原動力」,也就是CBL企畫帶出了居民「賦權(empowerment)」的力量,也因此燃起居民學習的慾望,如問卷中一則回應「教員、學生積極走入地方,在與成人孩童的互動中,設定研究主題、進行研究,地方居民也能藉此一同深入學習」。CBL企畫不僅服務大學,也為地方居民創造學習機會,雙向學習之互惠社區因此成形。

地域住民の変化がいくつか見られた。注目したいのは、第三者である学生が地域活動に入ることで、地域住民への刺激につながっている点である。アンケートでは「学生がファシリテーター(=議論の促進役)を務めることで、話し合いや市民のまちづくりに対する関心を誘発させるきっかけとなっている」「地域にとっても大学生という新しい刺激をもらい、地域活動の原動力になっている」といった回答が寄せられた。CBLが住民のエンパワメントを引き出している。そのことが住民の学びの意欲を誘発している。「教員や学生が積極的に地域に出向き、子どもや大人と関わりを持つなかで研究テーマの設定や研究の進行をしており、地域住民も一緒に学びを深めることができる」といった回答があった。CBLが大学だけではなく地域住民にとっても学びの機会を創出している。双方向で学び合える互恵的なコミュニティが形成されている。

接續為學生訪談調查之概要如下1)。

調查期間:2020年7月~10月、2021年5月
調查對象:參與CBL企畫之學生及畢業生20人
調查方法:線上半結構式訪談

学生インタビュー調査の概要は以下の通りである1)。

調査期間:2020年7月~10月、2021年5月
調査対象:CBLプログラムへの参加経験をもつ学生および卒業生20名
調査方法:オンラインを使った半構造化インタビュー

透過調查發現,CBL企畫為參與學生帶來幾個影響。其中較具特徵者為,學生對地方的看法有了變化,如有「必須實際聽取居民說法以了解地方優點,而非透過網路或照片判斷」「曾有過荒廢竹林=礙事的土地,這樣的印象,聽聞其利用途徑後,才了解竹林有許多活用方法」「從中學習到我們必須配合聽者用字遣詞、調整說話方式」等意見。透過參與地方活動,學生認知到自己以往只看到地方的一部分,而為了更深入了解地方,學生與地方居民間發展出更緊密的關係。如有「與地方上的人們進行各種談話,加深了彼此的關係」「為與地方人士交好,透過說話尋找建立關係的切入點」「積極參與活動,逐步建立與地方人士間的信賴」等意見。另外也可見學生實際利用暑假,參加地方祭典,或是透過SNS社群平台等,即使是在課外時間,也頻繁地與地方居民交流。

インタビュー調査を通して、学生の変化がいくつか見られた。特徴的であったのは、地域の捉え方の変化である。学生からは「ネットや写真で判断するのではなく、話を聞いて良さを知らなくてはいけないと思った」「放置竹林=邪魔なものというイメージがあったが、使い方を聞くといろいろな活用方法はあることを知った」「聞き手に合わせたことば選択や話し方を変える必要があることを学んだ」といった発言があった。地域活動の現場に入ることで、自分が地域の一側面しか捉えていなかったことに気づいている。より深く地域のことを知るために、地域住民への関与度が高まっている。「地域の人と色んな話をして、関係がとても深まった」「地域の人と仲良くなるために突破口を見つけようと話をする」「イベントに積極的に参加して、地域の方との信頼関係を構築していく」といった発言があった。実際に夏休みを使って地域のお祭りに参加したり、SNSなどを通して授業外でも地域住民と頻繁にコミュニケーションを取る学生の姿が見られた。

圖:照片 學生向居民學習鄉土料理
圖:写真 郷土料理を教わる学生達

會出現上述的變化,主要有三個原因。一為政策學院特有的高配合度。學生前往地方的次數多,其他大學一年約前往1~2次,然政策學院則是一年裡有5~6次兩天一夜的停留。加上持續兩年以上進入地方活動的案例也多,如此增加了與地方居民對話的機會,加深對彼此的了解。

以上のような変化が見られた要因として、三つ取り上げている。一つ目は、政策学部特有の密着度の高さである。滞在回数が多い。他大学の場合は年1~2回の滞在だが、政策学部では1泊2日程度の短期滞在を年間5~6回行う。また、複数年継続して地域に入るケースも多い。地域住民との対話の機会が増え、お互いへの理解が深まる。

二為工作坊產生了效果。一般欲了解地方居民想法時,多半是訪問自治會長等地方領導人,然如此僅能與特定人士溝通,無法掌握到地方整體狀況。在工作坊裡,則能夠聽取每一個人的意見,進行群體討論。

二つ目は、ワークショップの効果である。一般的に地域住民にヒアリングを行う場合は、自治会長などの地域リーダーに尋ねることが多い。この場合、特定の人としかコミュニケーションを取らず、地域の全体像を把握するには至らない。ワークショップは、一人ひとりに意見を聞き、皆で議論することができる。

第三個原因為CBL之營運體制。CBL設置了2名所謂「實踐型教育規劃師」之教員專業職位以支援企畫,負責CBL企畫之開發及整合,並肩負地方協調之責任。於此,地方、學生、教員、實踐型教育規劃師,四者合為一體,形成一以解決問題為目標之體制,該體制也致力於建立大學與地方間之信賴。

三つ目はCBLの運営体制である。CBLをサポートする専門職として実践型教育プランナーという教員を2名配置した。CBLプログラムの開発とコーディネート、地域の橋渡し役を担っている。その結果、地域・学生・教員・実践型教育プランナーが一体となって課題解決を目指す体制を作り上げている。大学と地域の信頼関係の構築にも貢献している。

圖:照片 聽取農家談話的學生
圖:写真 農家から話を伺う学生達

3.「互惠學習社區」之發展
即使形成了「互惠學習社區」,若為暫時性,便不具意義,該如何延續、發展至關重要。基於龍谷大學政策學院CBL之經驗,延續、發展「互惠學習社區」需要兩個要素。

3.「学び合いのコミュニティ」の発展
「学び合いのコミュニティ」が形成されたとしても、一過性のものでは意味がない。どのようにして継続・発展させていくのかが重要である。龍谷大学政策学部CBLの事例を踏まえて、継続・発展に必要な二つの要素を取り上げる。

1)地方政府健全環境。京丹後市於2013年度,為日本總務省選入施行「『域學合作』創造地方活力模範實證事業(下稱模範實證事業)」政策。所謂模範實證事業係指,透過地方與大學等之合作,建立一機制以培育人才創造地方活力,推動地方自主發展,進而藉由活化地方發展,推升日本經濟實力。京丹後市在經歷模範實證事業後,於2015年啟動「京丹後市夢想城鎮創造大學」事業,「京丹後市夢想城鎮創造大學」係以大學、地方合作,解決市內地方課題、活化地方發展為目的而設,執行如:運作京都市到京丹後市之免費接駁巴士、安排可供大學生使用之免費共享旅宿(share house)、提供當地資訊、構思企畫及協助實施等業務。截至目前為止,共有18所大學1團體,總計8,155名學生參與2),京丹後市營造出讓學生便於前往的環境。

1)自治体による環境整備である。京丹後市は、2013年度に総務省の「域学連携」地域活力創出モデル実証事業(以下、モデル実証事業)に採択された。モデル実証事業とは、地域と大学等の連携を通して地域力の創造に資する人材の育成と自立的な地域づくりを推進するための仕組みを構築し、地域活性化を通じた日本経済の底上げを図ることを目的としている。京丹後市はモデル実証事業での実績を踏まえ、2015年に「京丹後市夢まち創り大学」事業を開始した。「京丹後市夢まち創り大学」は、大学・地域の連携による市内の地域課題の解決や地域の活性化を目的としている。京都市内から京丹後市内までの無料シャトルバスの運行、大学生が宿泊できる無料シェアハウスの運用、現地の情報提供、プログラムの企画や実施のサポートなどを行っている。これまで18大学1団体、のべ8,155人の学生が参加をしている2)。学生が京丹後市に足を運びやすい環境が整備されている。

龍谷大學政策學院之CBL企畫也與京丹後市合作多年,與京丹後市地方關係加深,活動內容也逐步深化。以京丹後市大宮町三重・森本地區之農村再生為主題之CBL企畫,自2015年度啟動。學生、教員在進行水田生物調查時,發現瀕危物種龍蝨(又稱源五郎),而後在該水田,學生與地方居民共同種植水稻,所收穫的米便命名為「源五郎故鄉米」。「源五郎米」展現了生物的多樣性,在當地車站、網路上等皆有販售3)。 大學與地方的關係發展,在2021年度邁入第7年。地方政府健全交通、住宿、資訊提供等環境,大學便能協助發展地方活動,以結果而言,地方發展範圍變廣,繼續推動企劃的意願也因此高漲。另外大學與地方的關係也更形穩固,各種知識、專業持續在「互惠學習社區」裡累積。

龍谷大学政策学部CBLでも複数年にわたって京丹後市に関わっている。地域との関係性が深まり、活動の内容が深化している。京丹後市大宮町三重・森本地区での農村再生をテーマにしたCBLプログラムは、2015年度にスタートした。学生・教員による水田での生き物調査によって、絶滅危惧種に指定されているゲンゴロウが発見された。その水田で、学生と地域住民が共同で田植えを行い、収穫した米を「ゲンゴロウ郷の米」と名付けた。「ゲンゴロウ米」は生物多様性をアピールする米として、地元の道の駅やインターネットなどで販売されている3)。 大学と地域の関係は、2021年度で7年目を迎えた。自治体が交通や宿泊先、情報提供といった環境整備を行うことで、大学は地域活動に注力できる。その結果、活動の幅が広がり、継続へのモチベーションも高まる。地域との関係性も強くなり、様々な知識やノウハウが「学び合いのコミュニティ」に蓄積されている。

2)提供學生畢業後仍可參與社區之場域兵庫縣洲本市與京丹後市同樣地,於2013年度被選入施行模範實證事業,自2013年度至2020年度,共有241名學生參與CBL企畫。2014年在稱為大森谷的地方,成立了一學生團體Rijin(里人,下稱Rijin),每個月會造訪地方一次,時至今日仍與當地保持良好關係。Rijin思索地方10年後的未來,提出了新舊居民交流之課題,了解新居民參加地方活動之需求,規劃了新舊居民間的交流活動。其後又舉辦了農業體驗、野外咖啡店之兒童一日店長等企畫。在逐步加深與地方的關係時,Rijin於2017年3月與當地的「里山整備委員會」整合,發展為「大森谷里山保全隊Rijin」。除Rijin之例,2019年亦有畢業生成立新團隊MEBUKI(櫻井等人(2021))。

2)学生が卒業後も関わることのできる場の提供である。兵庫県洲本市は、京丹後市同様、2013年度にモデル実証事業に採択された。2013年度〜2020年度までに、のべ241名の学生がCBLプログラムに参加した。大森谷という地域では、学生団体Rijin(里人)(以下、Rijin)が2014年に結成された。月に一度、地域に通い、今も地域との関係が続いている。Rijinは地域の10年後を描く中で、新旧住民の交流を地域課題に挙げた。新住民からの地域行事への参加ニーズを知り、新旧住民の交流イベントを企画した。その後も農業体験や野外カフェの一日子ども店長などの企画を実施した。地域との関わりが深くなる中で、2017年3月にはRijinと地元の里山整備委員会が統合し、大森谷里山保全隊Rijinへと発展した。そのほかに、2019年には卒業生による新たな団体としてMEBUKIも結成された(櫻井ほか(2021))。

一般而言,大學與地方的關係,若是基於大學之教育企畫而生,多半會在企畫結束後關係也跟著終止,然而,如同洲本市,學生在畢業後仍有參與社區的場域,就能持續與地方互動,也因此這些畢業生作為社會人士,就能為地方帶來不同於學生、新的見解、經驗。在大學與地方居民的關係裡,透過畢業生的加入,讓「互惠學習社區」的關係又更多重。

一般的に大学の教育プログラムで生まれた関係性は、プログラムが終わると関係性が途絶えてしまうことが多い。しかし、洲本市のように卒業後も関わる場があることで、地域への関わりを続けることができる。社会人として学生とは違った新しい知見や経験を地域にもたらすこともできる。大学と地域住民の関係に、卒業生が加わることで「学び合いのコミュニティ」の関係性が重層的になる。

4.展望未來
透過參與龍谷大學政策學院之CBL企畫之學生訪談,合作夥伴之問卷調查,本文就構成「互惠學習社區」之要素,提出有以下三項:①政策學院特有的高配合度②工作坊效果③CBL之營運體制。為延續、發展該「互惠學習社區」,就1)地方政府健全環境、2)提供學生在畢業後仍可與社區保持互動之場域,兩者之必要性論述。

4.今後に向けて
本稿では、龍谷大学政策学部CBLプログラムを受講した学生へのインタビュー調査や連携先へのアンケート調査を通して、「学び合いのコミュニティ」が形成される要因について①政策学部特有の密着度の高さ ②ワークショップの効果 ③CBLの運営体制を挙げた。その「学び合いのコミュニティ」を継続・発展させていくためには1)自治体による環境整備、2)卒業後も関わることのできる場の提供の必要性を述べた。

最後要提到「互惠學習社區」今後的展望。珍·拉夫(J.Lave)、愛丁納·溫格(E.Wenger)提到「互惠學習社區」這樣的共同體裡重要的元素:「對話」,對話又分有「實踐中對話」,以及「傳達實踐內容之對話」。「實踐中對話」指的是從活動中的視角說話,或是交換必要資訊;「傳達實踐內容之對話」則是就活動本身,像說故事一般將內容傳達給其他人。「實踐中對話」能夠帶來社區參與、關注與協調;「傳達實踐內容之對話」則具有在共同體的成員間,分享記憶與回顧的功能。對話有助於共同體的形成,然而CBL企畫中少有「傳達實踐內容之對話」的機會。前述對參與學生進行的問卷調查中,便有「在當地完成活動就結束了課程,沒有將活動內容對照課堂所學,確認學習成果,自發性地回頭思考」之意見。

最後に「学び合いのコミュニティ」の今後を展望する。J.Lave、E.Wengerは「学び合いのコミュニティ」のような共同体における重要な要素として「語り」を挙げている。語りには「実践の中で語ること」と「実践について語ること」を区別している。「実践の中で語ること」は、進行中の活動の視点の報告や必要な情報交換を行うことである。「実践について語ること」は、活動そのものについて物語として他者に伝承することである。「実践の中で語ること」では、コミュニティにおける関与や注意、調整をもたらす。「実践について語ること」では、共同体のメンバーとして、記憶とふりかえりを共有する機能がある。語りが共同体の形成に貢献をしている。CBLプログラムでは「実践について語る」機会は少ない。前述の受講生へのインタビュー調査でも「現地に行ってそのまま終わり、座学と照らし合わせて何を学べたのか自発的に振り返ることがない」といった発言があった。

如同本文作為論文,就CBL提出論述,也是「傳達實踐內容之對話」的一種。筆者往後也將持續CBL相關之研究,繼續傳達實踐內容之對話。

本稿のように、論文としてCBLについて取り上げることも「実践について語る」ことの一つである。今後もCBLについての研究を進め、実践について語っていきたいと考えている。

參考文獻
・櫻井Akane、久保友美(2022)《地方合作型學習(CBL)開啟三大對話―由交流而生之賦權》《以〈對話〉設計出具適應力之地方社會》日本評論社
・櫻井Akane、白石克孝、的場信敬、石倉研(2021)《大學之地方合作發展流程暨問題解決方法:以洲本市之域學合作事業為例》《龍谷政策學論集》第10卷第2號,pp.147-164

参考文献
・櫻井あかね、久保友美(2022)「地域連携型学修(CBL)がひらく3つの対話―交流から生まれるエンパワーメント」『「対話」を通したレジリエントな地域社会のデザイン』日本評論社
・櫻井あかね、白石克孝、的場信敬、石倉研(2021)「大学地域連携の発展プロセスと課題解決へのアプローチ法 : 洲本市の域学連携事業を事例に」『龍谷政策学論集』第10巻第2号、pp.147-164

・白石克孝・西芝雅美・村田和代(2021)《藉大學之力解決地方問題 向波特蘭州立大學之地方合作型教育學習》Hituzi書房
・Etienne and Beverly Wenger-Trayner [2005], Introduction to communities of practice: A brief overview of the concept and its uses.
・Lave, J. and Wenger, E. [1991], Situated Learning: Legitimate Peripheral Partic- ipation, Cambridge: Cambridge University Press.(佐伯胖譯《情境式學習 — 合法周邊參與》、1993年、產業圖書)。

・白石克孝・西芝雅美・村田和代(2021)『大学が地域の課題を解決する ポートランド州立大学のコミュニティ・ベースド・ラーニングに学ぶ』ひつじ書房
・Etienne and Beverly Wenger-Trayner [2005], Introduction to communities of practice: A brief overview of the concept and its uses.
・Lave, J. and Wenger, E. [1991], Situated Learning: Legitimate Peripheral Partic- ipation, Cambridge: Cambridge University Press. (佐伯胖訳『状況に埋め込まれた学習 — 正統 的周辺参加』、1993 年、産業図書)。

1) 本訪談調查係由龍谷智慧財產「建立地方合作型教育(CBL)企畫之模範及實質品質保證~以滿足現代需求之教育為目標~」贊助進行。調查工作則是由龍谷大學政策學院村田和代教授、龍谷大學政策學院之地方協作綜合中心之櫻井Akane規劃師、榎並Yukari規劃師、風岡宗人協調員協助完成。
2) 京丹後市「京丹後市夢想城鎮創造大學 本年度計畫」
https://www.city.kyotango.lg.jp/material/files/group/1/0555.pdf
(資料時間 2022/1/25)
3)三重・森本里力再生協議會 https://miemorimoto-kyoto.com/area/gengoro/
(資料時間 2022/1/25)

1) 本インタビュー調査は、龍谷IP「地域連携型教育(CBL)プログラムのモデル化および質保証の実質化〜現代のニーズに応える教育を目指して〜」の助成を受けて行った。龍谷大学政策学部村田和代教授、龍谷大学政策学部・地域協働総合センターの櫻井あかね氏、榎並ゆかり氏、風岡宗人氏に調査協力をいただいた。
2) 京丹後市「京丹後市夢まち創り大学 今年度の計画について」
https://www.city.kyotango.lg.jp/material/files/group/1/0555.pdf
(2022/1/25参照)
3)三重・森本里力再生協議会 https://miemorimoto-kyoto.com/area/gengoro/
(2022/1/25参照)

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