Taiwan

從城市走進地方,在台日農村中學習永續創生

都市から地方へ 日台の農村で学ぶ持続可能性
方案推動與歷程分享 ( プログラム&プロセス紹介 )
學校(学校) | 國立中山大學 作者(著者) | 黃湘云
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(一)中山龍谷交流計畫源起
自2022年起,台灣國立中山大學社會學系與日本龍谷大學政策學部,在「國立中山大學USR邁向永續轉型:城市共事館的全球在地實踐」贊助及支持下,首次開啟一年期的國際交流合作計畫,台灣方由社會系邱花妹副教授與王梅香副教授共同開設「永續城鄉」與「永續城鄉實作」課程,日本方由政策學部金紅實準教授與櫻井あかね實踐型教育特別助手開設「政策實踐探究演習」(海外)試行課程。課程採以社區為基礎(Community-Based Learning, CBL)與問題解決導向 (Problem-Based Learning PBL)的學習及國際交流為方法,培養學生在地關懷、自主學習、主動探索、團隊學習與解決問題的能力。

(一)中山大学と龍谷大学の交流計画の経緯
2022年以降、台湾の国立中山大学社会学系と日本の龍谷大学政策学部は、「国立中山大学USR邁向永続転型:城市共事館的全球在地実践(国立中山大学USR持続可能性転換:都市共事館グローバル・ローカル実践)」の賛助とサポートのもと、1年間の国際交流協力プログラムをスタートさせた。台湾側では社会系の邱花妹副教授と王梅香副教授が共同で「持続可能な都市と地方」と「持続可能な都市と地方の実施」との科目を開設。日本側では政策学部の金紅実准教授と櫻井あかね実践型教育プランナーが「政策実践・探究演習」(海外版)の試行的科目を開設した。このプログラムでは、コミュニティ・ベースド・ラーニング(Community-Based Learning、CBL)による問題解決型学習(Problem-Based Learning、PBL)といった学習方法および国際交流を行い、学生の、地域に対する愛着、自主的な学習、能動的な探索、グループ学習、問題解決能力の養成を行う。

圖:左起依序為社會系邱花妹副教授、政策學部金紅實準教授、政策學部櫻井あかね實踐型教育特別助手、社會系王梅香副教授
圖:左から、社会系の邱花妹副教授、政策学部の金紅実准教授、政策学部の櫻井あかね実践型教育プランナー、社会系の王梅香副教授

雙邊講師在課程規劃初期經歷多次線上會議,逐步收攏建立教學定位,融合「里山倡議」與「地方創生」兩大核心議題,對接聯合國17項永續發展目標(SDGs)之一「永續城市與社區」。在教學內容進行上台日學生均需學習雙邊社會發展脈絡, 上半學期(2022年9月份至12月份)以台灣為學習主軸,下半學期(2023年2月份至6月份)則為日本,研讀雙邊講師所提供之相關文獻讀本,搭配線上共課與小組討論,此外,雙邊均有其教學實踐場域,台灣方聚焦高雄市美濃區,與地方夥伴高雄市旗美社區大學、社團法人美濃愛鄉協進會合作,結合里山倡議探討農村永續的可能;日方為滋賀縣琵琶湖週邊地區與淡路島的地方可再生能源系統,以下為雙邊研究主題。
台灣中山大學:野蓮新生、友善農法、農村智慧。
日本龍谷大學:滋賀縣魚的搖籃水田工程、日本環境保全型農業的創新和案例、洲本市地方社會的重建與地方可再生能源利用。
台日雙邊修課學生來自社會科學、企業管理、中文、政治經濟等不同系所共計22名,分成6小組,各組對應一種研究主題,於教學期間師生進入場域訪調,並於學期末產出文字報告與口頭簡報,共享予對方以及場域合作夥伴,為雙邊互訪建立基礎。本次計畫帶領學生走出校園,進入台日兩國地方社會,從中理解農村社區發展過程所面臨的環境問題,探索邁向永續城鄉的解方。

双方の講師陣は、カリキュラムを策定する初期段階においてオンライン会議を繰り返すことを通じて教学の位置づけを定めていった。それは、「里山イニシアティブ」と「地方創生」という核となる2つのテーマを融合し、17の目標を掲げた国連の「持続可能な開発目標(SDGs)」のひとつ「持続可能な都市とコミュニティづくり」と結びつけるというものであった。教学のコンテンツを進める上で、日台の学生は互いに先方の社会の発展の流れを学ぶ必要があり、前期 (2022年9~12月)は台湾を中心とした学習、後期(2023年2~6月)は日本を中心とし、双方の講師陣が用意した文献を読み込み、オンラインによる合同授業とグループ討論を行った。また、双方とも教学において実践フィールドを持っており、台湾側は高雄市美濃区にフォーカスし、ローカルパートナーである高雄市旗美コミュニティ大学、社団法人美濃愛郷協進会と協力して、里山イニシアティブと関連付けて農村の持続可能性について討論した。日本側のフィールドは、滋賀県琵琶湖周辺地域と淡路島の再生可能エネルギーシステムである。双方の研究テーマは以下の通り。 中山大学:野蓮(タイワンガガブタ)の再生、エコフレンドリー農法、農村の知恵
龍谷大学:滋賀県「魚のゆりかご水田プロジェクト」、日本の環境保全型農業のイノベーションと事例、洲本市の地方社会の再構築とローカルな再生エネルギーの利用。
履修学生の専攻は、社会科学、企業マネジメント、中国語、政治経済などさまざまで、日台合わせて計22人である。この学生を6グループに分け、グループごとに一つの研究テーマに対応し、学期中に教員と学生がフィールドを訪ねて調査を行うとともに、学期末にはレポートにまとめ、口頭発表を行い、相手方とフィールドのパートナーに対して成果をシェアし、相互訪問に必要なベースを構築した。今回のプロジェクトでは、学生にキャンパスを飛び出させ、台湾と日本の地域社会に入り、そこから農村のコミュニティが発展過程が直面している環境問題を理解し、持続可能な都市と地方への解決策を探った。

(二)在美濃學習,向美濃學習

(二)美濃で学び、美濃に学ぶ


2023年2月份日方師生首先來台共學,由台方規劃安排,帶所有人前往台方調研場域高雄市美濃區進行現地學習。為了讓台日師生對於美濃能夠有先有總體性的認識,台方邀請長期耕耘地方的組織工作者,分別就美濃的農村反思與發展、里山倡議與農村循環,三個不同面向切入講述,建立大家對於美濃的初步認識。

2023年2月、日本側の教員と学生が台湾の学生とともに学ぶために初めて台湾を訪れ、台湾側の企画とアレンジにより、台湾側が調査研究のフィールドとしている高雄市美濃区で現地学習に臨んだ。日台の教員と学生が美濃について全体的に理解するため、台湾側は長期的に地域起こしに取り組んでいる組織の活動メンバーを招き、美濃の農村に対する再認識、美濃の農村発展、里山イニシアティブと農村における循環という異なる3方面からの話を聞き、美濃に対する初歩的な理解を深めた。

圖:中山大學友善農法組學生邱冠雄、田郁慈、王俊熙、陳乙穎、黃嘉姿製作。
圖:中山大学エコ・フレンドリー農法グループの学生、邱冠雄、田郁慈、王俊熙、陳乙穎、黄嘉姿が作成。

在此之前,台方師生已於2022年11月份辦理「農村循環,農廢永續」工作坊,跟隨在地農民學習與調查,因此本次日方來台也搭配台方中山學生分享其現地踏查成果,中山學生除了簡報介紹外,更以多元創意的方式,如短影片、人物報導等,呈現其調研成果與可能的行動方案。為進一步深入了解地方,扣連本課程之里山倡議兩大學習主軸「生產與生態」以及「文化與生活」,安排實地探訪在地案例。

これに先立ち、台湾側の教員と学生は2022年11月、「農村における循環、農業廃棄物とサスティナビリティ」をテーマにしたワークショップを開き、地元の農家と協力して学習や調査を行った。このため、今回、日本は来台にあたり、中山大学の学生の現地踏査の成果を共有した。中山大学の学生は、プレゼンにより紹介を行ったほか、ショートムービーや人物にフォーカスしたレポートなど、独自の多様な方法で調査研究の成果と実施可能なアクションプログラムについて説明した。地域に対する理解をさらに一段と深めるため、本カリキュラムでは、里山イニシアティブの2つの大きな学習主軸である「生産と生態」と「文化と生活」と連動させ、現地の事例に対する実地の訪問調査を手配した。

圖:美濃的地方行動者,左起美濃愛鄉協進會劉孝伸榮譽理事長、美濃八色鳥協會黃淑玫榮譽理事長、高雄市野鳥學會水雉棲地復育工作站陳柏豪主任。
圖:美濃で地域活動に取り組む人たち。左から美濃愛郷協進会の劉孝伸名誉理事長、美濃ヤイロチョウ協会の黄淑玫名誉理事長、高雄市野鳥学会レンカク生息地再生ワークショップの陳柏豪主任。

在生產與生態方面,藉由參與至今的地方行動者帶領大家走進美濃淺山黃蝶翠谷,深入認識從九零年代至今十多年來的美濃生態保護行動。以及為營造 水雉保護棲地,由民眾集資設置據點,辦理解說教育推廣活動,開發農產品綠色保育標章,嘗試兼顧鄰近的美濃高經濟價值農產品「野蓮」田的生產收入,與農民一同守護棲地生態多樣性,開創人與環境共好的可能。

生産と生態に関しては、これまでに地域で活動に取り組んでいる人たちの案内で、美濃の浅山キチョウ翠谷に行き、2000年代から最近の10年余りまでの間の美濃における生態保護活動についての認識を深めた。 また、水雉(レンカク) の保護生息地を設置するため、市民が資金を集めて拠点を設置し、教育推進活動の説明を行い、生態系に配慮した農産物生産マークを開発し、近隣の美濃の高付加価値経済作物である「野蓮(タイワンガガブタ)」の生産収入の向上を図り、農民とともに生息地の生態学的多様性を守り、人と環境がともによりよく存在する可能性を切り開いている。


在文化與生活面向,由當地斜槓農夫,亦是藝術創作者,所開發的「農廢小旅行」,深入農田現場,看見農業廢棄物的處理現況,他如何藉由藝術創作呈現農村隱藏的環境問題,並實際利用稻桿編織成生活可用之物,讓資源得以有循環再生的可能。然而,傳統農村生活的實踐者,認為農村沒有廢棄物,生活中的任何物品都得以再次利用,早已為其日常的一部份。現代進入農村耕耘的年輕農民,亦透過雜草抑制、生態循環、自製堆肥區、使用環保的農業資材與農產品包裝等方式,試圖減少對土地環境的破壞,建立農村現代生活新樣貌。

文化と生活の分野では、地元のスラッシュワーカー農業生産者であり、アートクリエーターでもある人物が考案した「農業廃棄物ミニトリップ」がある。ここでは、農業の現場に分け入り、農業廃棄物の処理状況を見学し、彼が農村に隠れた環境問題をアート創作を通してどのように提示し、実際に稲わらを編んで生活に役立つものをつくることを通じて、いかにして資源を循環や再生できるようにしているかを知ることができた。ただ、伝統的な農村生活を送る人は農村にはそもそも捨てる物がないことを知っており、暮らしの中にあるすべてのものは繰り返し使えるのだということは、とっくに生活の一部になっている。現在、農村生活に入る若い農民たちも、雑草を生えないようにしたり、生態サイクル、自家製コンポストエリア、環境に優しい農業資材や農産物の包装を使用することなどにより、土地の環境への負荷を低減させ、農村における現代生活の新しい姿を構築しようとしている。


回到中山大學,台日學生分組進行討論,綜整在美濃期間的學習重點,並且分析美濃的在地實踐案例得以可能或成功的條件為何,針對美濃經驗進行台日比較以及提出想問的問題。學生們提到在在地行動者的積極組織下,美濃居民對於地方的認同感很高,具有非常強的地方意識,加以近年來有越來越多的年輕農民進入農村,帶來有別於以往的耕作模式,除了耕作外他們也積極參與地方活動,加強地方的能動性,吸引外地居民移住或是成為關係人口,得以讓美濃在地實踐案例多方串連,永續發展。政府政策方面,學生們則認為台灣政府的介入與支援相對於日本來說力道較小,配套措施也不完善,大多都還是由民間發起進行,向政府申請補助計畫,具有明顯的上下層級關係。
也提到台日社會對於友善農法的接受度不高,在消費端,民眾若不了解友善耕作的理念,還是會以價格便宜為主要購買因素,也引響生產端所選擇的生產方式,因此為了實現環境永續,還是需要獲得農民與消費者理解,透過辦理教育推廣活動持續影響更多消費者。

日台の学生たちは中山大学に戻り、グループに分かれて討論を行い、美濃滞在中に学んだポイントをまとめた。また、美濃における地域実践例を可能にさせた条件、あるいは成功した条件は何かについて分析し、美濃の経験について日台比較を行ない、質疑を行った。学生たちは、地域のアクターが積極的に組織化されたことで、美濃の住民たちの地域アイデンティティが高まり、地域に対して非常に強い意識を持つようになった。加えて、近年、ますます多くの若手が農村地域に入るようになり、これまでとは異なる耕作モデルを持ち込んでいる。若手たちは、耕作のほかに、地域活動に積極的に参加し、地域の能動性を高めている。これがほかの地域からの移住を促したり関係人口となり、美濃における地域実践例を多角的に連携させて持続的な発展につなげているーと指摘する。政府の政策に対して学生たちは、台湾政府の関与とサポートは日本に比べると弱く、付随する支援策も万全ではない。多くは依然として民間が主導し、政府に助成金を申請するという、はっきりとした上下関係があると考えている。
また、日本や台湾の社会ではエコフレンドリー農法があまり受け入れられておらず、また、消費側もエコフレンドリー農法の概念をよく理解しておらす、やはり購入の際には安いものを選ぶということが、生産側の生産方法にも影響している。したがって、環境の持続可能性を達成するためには、農民と消費者双方の理解を得ることが必要であり、教育や普及活動を通じて、より多くの消費者に影響を与え続ける必要がある、ということが提示された。

(三)赴日移地共學
為建構學生們對於日本地方創生、里山倡議發展脈絡的了解,前往日本移地共學前,中山學生已分別就三個學習主題1.滋賀縣魚的搖籃水田工程 2.洲本市地方社會的重建與地方可再生能源利用3.日本環境保全型農業的創新和案例,查找整理相關資料,並在與日方線上共課時聆聽日方學生簡報介紹。又此次學習主題的擬定,與中山學生在美濃做的調研有所呼應,場域上皆為農村地區,面臨青壯年人口外流、農藥過度使用、河川污染等各種地方問題。

(三)日本へ行き、共に学ぶ
学生たちが日本の地方創生と里山イニシアティブが発展してきた文脈を理解するため、日本に行き、共に学ぶ前に、中山の学生は以下の3つの学習テーマについて、資料の収集と整理を行うとともに、日本側とのオンライン学習で日本の学生によるプレゼンテーションを視聴した。3つの学習テーマとは、1.滋賀県「魚のゆりかご水田プロジェクト」。2.洲本市の地方社会の再構築とローカルな再生エネルギーの利用。3.日本の環境保全型農業のイノベーションと事例。また、今回の学習テーマは、中山の学生が美濃で実施した調査研究と呼応するもので、フィールドがどちらも農村地域であること、青壮年の人口流出に直面していること、過度な農薬の使用、河川汚染など、さまざまな地域の問題に直面している農村を取り上げている。

圖:滋賀縣琵琶湖魚的搖籃水田工程
圖:滋賀県琵琶湖の「魚のゆりかご水田プロジェクト」

在日本共學期間,由龍谷大學兩位講師分享關於滋賀縣琵琶湖水域、日本地方再生能源發展系統,以及日本整體社會結構發展概況,為接下來進入場域學習建立基礎。其後兩日,雙邊師生一同進入學習場域,學生們透過實地踏查,雙腳踩入水田裡除草,協助農民除去田間外來種與在生態工法所建置的河道裡觀察小魚苗,透過身體力行理解務農的辛勞,向農民堀先生學習其如何在兼顧生產外,保護環境的行動,並且為此與地方居民進行多次溝通,獲取支持,擴大友善農田的面積,使琵琶湖裡的魚得以游到田裡產卵與成長,並受地方政府單位大力支持,推動「以吃來保護琵琶湖」,重新拉近人與自然間的關係。

日本で共に学ぶ間、龍谷大学の2人の教員による滋賀県の琵琶湖水域、日本の地方における再生エネルギーの発展システム、日本社会全体の構造と発展の概況についての説明があり、これに続くフィールド学習の基礎作りを行った。その後の2日間、双方の教員と学生はともに学習対象となるフィールドに入った。学生たちは実地の踏査を通じて、実際に水田に入って除草を行うとともに、生産者の外来種除去作業を手伝い、生態工学法で設置した魚道で稚魚を観察した。このように実際に体を動かして作業することにより、農業に従事する苦労を理解した。農業生産者の堀氏からは、農業生産についてのほか、環境保護にどのように取り組んでいるかを学んだ。このために、地元の住民ともなんども話し合いを重ね、賛同を取り付け、環境にやさしい耕地面積の拡大することで、琵琶湖の魚が水田に入って産卵・成長できるようになったとのことである。また、地方自治体からの支援も強化され、「食べることで、びわ湖を守る」ことを推進し、人と自然とをより近づけることとなったとのことだった。

圖:經過裁切後的竹片,用來當作生質能燃料
圖:裁断された竹チップは、バイオ燃料として使用される

且前往車程需二小時的淡路島洲本市,由當地公務員高橋先生與淡路里山計畫負責人辻淳三先生,帶大家認識地方可再生能源利用案例,其中為「菜花」、「向日葵」與「竹林」,菜花與向日葵的種植能夠美化環境外,其菜籽粕、葵花籽乾燥後也能做成飼料與肥料來畜牧或提高土地質量,而更新穎的創舉則是將其料理後的食用油回收製成引擎燃燒的精油,並與在地加油站合作,運用於市鎮內的公車燃料,達成不依靠化石燃料的可再生生質能。竹林則因塑膠製品的普及與進口竹筍的增加,日漸不再為民眾生活所用,失去管理的竹林便大肆生長,成為了野豬與野獸的棲息地,間接影響當地的農產收成,因而產生「棄置竹林」的問題。為解決此問題,並找回人與竹林間的連結,當地居民將竹片裁切加工,燃燒後用於提供生質熱能,細碎的竹屑也可與米糠混和成肥料或用於菇類種植的菌床。

また、車で2時間のところにある淡路島洲本市では、地元の公務員の高橋氏と淡路里山を未来につなぐ会の辻淳三代表の案内で、「菜の花」、「ひまわり」、「竹やぶ」というローカルな再生エネルギーの活用事例について認識を深めた。菜の花とひまわりは、環境を美化できるほか、ひまわりの種は乾燥させた後、飼料・肥料として農畜や土壌改良に活用できる。ユニークで進んでいるのは、料理に使った食用油を回収してエンジン燃焼用オイルとし、地元のガソリンスタンドと協力して町のバスの燃料とし、化石燃料に依存しない再生バイオマスエネルギーの活用を実践している点である。竹やぶは、プラスチック製品の普及と輸入タケノコの増加により、徐々に暮らしの中で使用されなくなり、管理されなくなった竹やぶは伸び放題になり、イノシシや野生動物の生息地となることで、間接的に地元の農業生産に影響を与え、「放置竹林(竹やぶ)」の問題が生じている。この問題を解決し、人と竹林の結びつきを取り戻すため、地元の住民が竹チップに裁断加工して燃焼させることでバイオマスエネルギーを提供するほか、粉砕した竹くずは米ぬかと混ぜて肥料やキノコ類の菌床にしている。

圖:龍谷浮式太陽能光電板
圖:龍谷フロートソーラー

此外,利用境內大大小小的閒置土地,發展「地域貢獻型再生能源事業」,由地方政府提供土地,地方金融機構出資設置光電板,再由龍谷大學教授所成立的非營利公司「PS洲本株式會社」營運管理,藉由電能銷售所得的利潤,培養當地的技術人才、翻新在地建設,以回饋給地方政府、農民與居民。並透過推廣成功案列來吸引其他部門加入合作,共同開發地方品牌,發揮里山精神,讓自然與社會層面的資產都能在地方內循環。

この外、域内にある大小の遊休地を活用し、「地域貢献型再生エネルギー事業」を展開している。地方自治体が土地を提供し、地方の金融組織が出資して太陽光パネルを設置し、それを龍谷大学の教授が設立した非営利型株式会社「PS洲本株式会社」が管理運営を行っている。売電による利益は、地元の技術系人材の養成や地元施設の更新に充てることで、地方自治体や農業生産者、住民に還元している。また、成功事例を広く紹介することで、他の分野からの参画・協力を得て、ローカルブランドの共同開発を行い、里山のポリシーを発揮して、自然と社会にあるリソースをすべて地域内で循環させている。


最後一日,台日學生分組討論,每個人分享自己所學習到印象深刻的事件與其小組成員交流,小組成員共同將相似的學習概念歸納、整理在海報紙上,並上台發表。學生們看見日本高速經濟發展下,在各地區所引發的環境問題,地方上的不同行動者,以環境保護為前提彼此合作,盤點地方問題,將其轉化成資源,使地方變好。其中,最讓大家感到共鳴的是,由上而下的行動者皆參與其中,特別是公務員,為了支持在地居民,相對應修改政策與法條,於休假時間也貢獻一己之力,積極參與地方各種教育推廣活動,將知識傳遞給下一代。

最終日、日台の学生はグループに分かれてディスカッションを行った。各自が学んだ印象的なことをグループで共有し、同じような学習コンセプトを模造紙にまとめて、前に出て発表した。学生たちは、日本では高度経済成長の中で各地に環境問題が生じ、地域でさまざまな人たちが環境保護を前提に互いに協力し、地域の問題を洗い出し、それをリソースに転換し、地域を良くしているという気づきを得た。このなかで、もっとも共感を呼んだことは、どこでもトップダウン型で活動する人が姿を見せ、とりわけ公務員が地域の住民を支援するため、政策や法令の修正で対応し、休暇中にも個人的に貢献し、地域のさまざまな教育普及活動に積極的に参画し、知識を次の世代に伝えているという点であった。

(四)台日師生,向下扎根
雙邊教師以教學實踐場域為主體,設計多元的教學形式,從課堂學習、線上共學、田野訪調、地方參與到移地學習與知識轉譯,加以助理與口譯參與協助,期間多次進入場域與地方夥伴討論,才得以組織起一年期的國際合作課程,共課尾聲,台日師生均分享自己參與的心得。
「即便課程結束,依舊需要持續關注這些議題,將這些議題與自身生活連結。」(中山大學社會系學生蘇煒程)「本身非社會系因此較少接觸到這些議題,透過參與課程以及看見場域每一位講師的熱情,打開自己的學習視野,引發自己在之後修習更多相關議題的課程,並持續探索。」(中山大學企管系學生戴渝蓁)「畢業後想返回家鄉擔任公務員,此次的見學,讓他看見未來可以為家鄉創造許多可能。」 (中山大學社會系學生邱冠雄)「自己對於農村議題很有興趣,也是接下來的研究主題,在課程中的學習能夠為將來的研究建立基礎。」(龍谷大學政策學部學生山本花実)
許多學生則提到,感謝台日交流的機會與資源,讓大家跨海外學習,也向雙邊師生學習到許多跨文化、領域的知識,對身邊的自然環境有更深刻的連結。老師們在最後勉勵同學,用自己所看與行動來關注環境問題,在場域學習中發掘新的刺激與收穫,並透過從中獲得的熱情與知識,讓我們生處的環境日益優化。

(四)日台の教員と学生 ともに地に根を下ろす
日台双方の教員は、教学実践のフィールドを主体とし、教室での授業・オンラインでの共同学習・フィールドへの訪問調査・地域への参加から、海外での学習と知識の再解釈へと、さまざまな教学形式をデザインした。加えて、アシスタントと通訳のサポートにより、期間中にたびたび現地に入り、地域の人たちと話し合い、これにより、1年間の国際協力プログラムが行なえ、最後には、日台の教員と学生が参加して得た経験を共有した。
「プログラムは終了したが、今後も、これらのテーマに注視し、自分自身の生活に結びつけなければならない」(中山大学社会系の学生、蘇煒程)、「私は社会系ではないので、こうしたテーマに接する機会は少なかった。このプログラムに参加し、現地で講師たちの熱意を目にして、学習に対する自らの視野が広がった。今後もテーマに関連した科目をより多く履修し、探求し続けたい」(中山大学企業管理学系の学生、戴渝蓁)、「卒業後、出身地に戻って公務員になりたいと思っている。今回、学習したにことにより、将来的に故郷のために数多くの可能性を作ることができるということが分かった」(中山大学社会系の学生、邱冠雄)、「農村問題に興味を持っており、今後の研究テーマでもある。このプログラムでの学習は、将来の研究の基礎になるものだった」(龍谷大学政策学部学生、山本花実)
多くの学生が、日台交流の機会とリソースを活用して海外で学ぶことができたことに感謝していると述べ、また、日台双方の教員と学生から、異文化や学際的な知識を多く学び、自分たちを取り巻く自然環境との深いかかわりを知ることができたとの感想が出された。教員たちは最後に、自ら見て、行動することを通して環境問題に関心を向け、フィールド学習で得た新たな刺激や収穫、そしてそこから得た情熱や知識を、自分たちが住んでいる環境をより良くするために活用するよう、学生たちを激励した。

課程學習成果可見於:https://sociologycourserecord.wordpress.com/永續城鄉/ (台灣中山大學永續發展與社會創新微學程網站)

学習成果は台湾・中山大学持続発展とソーシャルイノベーション・マイクロクレデンシャルウエブサイトで見ることができる。:https://sociologycourserecord.wordpress.com/永持城郷/ (台湾中山大学永続発展与社会創新微学程網站)

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